STマイクロエレクトロニクス、 より高速・高効率な非接触通信機器の開発を加速させる NFCリーダライタIC用開発ボードを発表


Geneva / 13 Mar 2017

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、NFCリーダライタICのST25R3911Bと超低消費電力32bitマイクロコントローラ(マイコン)のSTM32L476REを組み合わせた開発ボード(Discovery Kit)であるST25R3911B-DISCO を発表しました。設計の簡略化や部品点数を低減ができるこの開発ボードは、通信範囲・速度、そして電力効率に優れた非接触通信機器の開発期間の短縮に貢献します。この開発ボードは、RF回路レイアウトのリファレンス設計になっており、同梱のSTM32マイコン用ソフトウェアを使用することで、HFリーダライタやNFCリーダライタ(イニシエータ側)としてすぐに使用できます。

この新しい開発ボードの中核となるのが、NFCリーダライタICのST25R3911Bです。同製品は、設計の簡略化、製造の合理化、優れたユーザ体験の実現などを可能にし、システムの機能に役立ちます。通信時の消費電力を必要最小限に抑え電力損失を防ぐDynamic Power Outputなど、消費電力を最適化する卓越した機能は、携帯型機器や決済端末において大きな優位性となります。静電容量方式ウェイクアップにより、電流が5µA未満のスリープ・モード時でもカードを検知できるため、ホテルのカードキー・リーダライタなどの機器のバッテリを長持ちさせることができます。また、電磁誘導方式ウェイクアップにも対応しています。

このST25R3911Bは、一般的な製品の約5倍の受信感度を持つ一方、最大1.4Wの出力により、アンプを追加することなく通信範囲を拡大します。自動アンテナ・チューニング(AAT:Automatic Antenna Tuning)により、メーカーは最終製品のアンテナ設定を製造工程で効率的に微調整することができます。さらに、同製品は、超高速伝送速度(VHBR:Very High Bit Rate)を1チップで実現した唯一の製品で、リーダライタ・ダウンロード速度を848kbit/秒から6.8Mbit/秒まで高速化できるため、電子政府システム(パスポート・システムなど)のようなアプリケーションにも最適です。

非接触通信およびRFIDのすべての主要規格(ISO 18092(NFCIP-1)Active P2P、ISO14443A、ISO14443B、FeliCa™、ISO 15693など)に対応しているため、チケット発券、資産管理、機器認証、センサ・データ収集、アクセス制御などのアプリケーションに使用できます。

開発ボードに搭載されている超低消費電力マイコンのSTM32L476REは、ARM® Cortex®-M4プロセッサ(80MHz)にDSP拡張機能と浮動小数点ユニットを集積し、FlexPowerControlによるスマート・アーキテクチャ、Dynamic Voltage Scaling(動的な電圧調整機能)、7種のパワーマネージメント・モード(およびサブモード・オプション)などを特徴としており、消費電力を大幅に削減します。また、内蔵のメモリ保護ユニットがアプリケーションのセキュリティを強化します。この開発ボードにより、開発者は、マイコンとNFCリーダライタICの機能を活用できると共に、サンプル・コード、IPブロック、拡張ボードなどのSTM32の強力な開発エコシステムを利用することができます。

STは、この新しいNFCリーダライタICの開発ボードを、Embedded World(2017年3月14日~16日、ドイツ・ニュルンベルグ)で展示し、限定数を無償配布しました。この開発ボードは、販売代理店およびSTのウェブサイトから入手可能で、価格は49ドルです。

リリース検索

関連ドキュメント

×