スマート照明に知能を授けるCAN FD LightをベースとしたOLEDドライバ
オールインワンの32チャネル・リニア電流レギュレータL99LDLH32は、高速、高信頼度で堅牢な車載用バス・インタフェースを備え、柔軟なカスタマイズ機能が全面的な拡張性を保証しており、OTA(Over-The-Air)アップデートにも対応しています。
車載用の車外(O)LED後方照明アプリケーション向けに専用設計されたL99LDLH32は、出力チャネルをハイサイド構成としたことで、陰極を共通化したOLEDパネルを駆動できます。
BCD9sLテクノロジーを採用した設計によって最大35Vの出力駆動能力を実現し、幅広いOLED順方向駆動電圧範囲を確保しています。32個のレギュレートされた内蔵電源はそれぞれ独立して出力を1mA~最大15mAにプログラム可能で、OLEDパネルの各ピクセルを個別に駆動することができます。
L99LDLH32は、バス・モードと完全互換でありながらスタンドアロン動作にも対応しており、フォルト・ステータス・ピン、電圧および温度モニタ、照明機能の誤起動防止や、低輝度での動作の機能も備えています。
主な機能:
L99LDLH32は、以下の機能を備えたスマートなオールインワン・ソリューションです。
- 最大4096ピクセルのLEDおよびOLEDドライバ
- CAN FDトランシーバおよびCAN FD Lightプロトコル・ハンドラ
- CAN同期用の高精度オシレータ
- 制御および保護機能用の革新的なアナログ機能
- プログラム可能なロジック
- ステートマシン
- 不揮発性メモリ
- ASIL B Ready認証取得
L99LDLH32が提供する全機能は、小型QFN48(7mm x 7mm)パッケージに集積化されています。
アプリケーション例
関連情報
STSW-EVLDLH32GENは、対応する評価ボードEV-L99LDLH32GENに実装された12V L99LDLH32デバイスを設定し、制御するための専用グラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)です。
- 車載ネットワーク・アーキテクチャの進化の主な段階
- ドメイン指向のアーキテクチャがもたらす影響の詳細な検討(照明ソリューションの例)
- ネットワーク・アーキテクチャにCAN FD Lightを適用する主なメリット
- CAN FDベースの通信ネットワークのメリットと制約
- CAN FD Light通信とデジタルOLEDテクノロジーを適用した、実用的なユースケースの詳細な検討
- ゾーン型ゲートウェイ・アーキテクチャを使用した車載用アプリケーションの概要