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STM32H745/755ラインは、Arm® Cortex®-M7(最大480MHz、倍精度浮動小数点ユニット内蔵)、およびArm Cortex-M4コア(最大 240MHz、単精度浮動小数点ユニット内蔵)の性能を提供すると共に、動作時消費電力(Runモード)がSTM32F7シリーズの半分になっています。

性能

Cortex-M7(480MHz)、Cortex-M4(240MHz)での実行時、合計で3220CoreMark / 1327DMIPSの性能を発揮し(内蔵Flashメモリからの命令実行、L1キャッシュまたはARTアクセラレータによるゼロ・ウェイト・ステート命令実行時)、DSP命令と浮動小数点ユニットが、アプリケーションの幅を広げます。Cortex-M7上のL1キャッシュ(Iキャッシュ16 KB + Dキャッシュ16 KB)またはCortex-M4用のARTアクセラレータにより、外部メモリからも性能を落とすことなく命令を実行することができます。

セキュリティ

セキュア・ファームウェア・インストール(SFI)とセキュア・ブート - セキュア・ファームウェア・アップデート(SB-SFU)を使用することで、安全なFlashメモリの書き込みを行ったり、市場でのセキュアなファームウェア更新を可能にします。これらのサービスは、ハードウェア暗号化エンジンを内蔵するSTM32H755デバイスでのみ利用可能です。

電力効率

マルチパワー・ドメイン・アーキテクチャにより、低消費電力モードにおいて電源供給領域の設定をドメインごとに変更できるため、電力効率を最適化できます。RunモードからStopモードまでの各モードでコアに供給する電圧を変えることのできる電圧スケーリング機能を備えたメイン・レギュレータや内蔵スイッチング電源(SMPS)に加え、内蔵のUSB物理層(PHY)に電源供給するUSBレギュレータやバックアップ・レギュレータを内蔵しています。

  • 145 µA/MHz(Typ.、VDD = 3.3 V、25 ˚C、RUNモード(ペリフェラルはオフ)、スイッチング電源有効の場合)
  • 2.80 µA(STANDBYモード(低消費電力モード)の場合)

グラフィックス

2レイヤ・サポートが可能な新しいLCD-TFTコントローラ・インタフェースでは、Chrom-ART グラフィックHWアクセラレータ™を活用しています。このグラフィック・アクセラレータは、CPU処理の2倍の速度でグラフィック・コンテンツを処理し、効率的な2D 画像データのコピーのほか、画像フォーマット変換や画像ブレンディング(半透過レベルでの画像ミキシング)などの追加機能をサポートします。このように、グラフィック・コンテンツの描画能力をChrom-ARTグラフィックHWアクセラレータで強化し、CPUの処理性能をアプリケーションのグラフィック処理以外に割り振ることができます。さらに、STM32H745 / 755ラインは、JPEGの高速エンコーディングおよびデコーディングを可能にするJPEGハードウェア・アクセラレータを内蔵し、CPUの負荷を軽減、その他のタスクにCPUを使用できるようにします。

内蔵機能

  • オーディオ : 専用オーディオPLL (2 PLL)個、全二重I²Sインタフェース(3ch)個、時分割多重(TDM)モードをサポートする新しいシリアル・オーディオ・インタフェース(SAI)、およびDFSDM(シグマ・デルタ・モジュレータまたはMEMSマイクロフォン用デジタル・フィルタ)
  • 通信インタフェース(最大35ch) : UART (最大12.5 Mbit/s、4ch)、USART (最大12.5 Mbit/s 、4ch)、ロー・パワーUART (1ch)、SPI (最大100 Mbit/s 、6ch)、デジタル・フィルタ機能搭載I²Cインタフェース(最大1 MHz 、4ch)、FD-CAN コントローラ(2ch)、SDIO (2ch)、USB 2.0フルスピード・デバイス/ホスト/OTGコントローラ(オンチップPHY内蔵)、USB 2.0ハイスピード/フルスピード・デバイス/ホスト/OTGコントローラ(オンチップ・フルスピードPHYおよびULPI内蔵)、イーサネット MAC、S/PDIF入力、HDMI-CEC、カメラ・インタフェース、シングル・ワイヤ・プロトコル・インタフェース、MDIOスレーブ
  • アナログ : 12 bit D/Aコンバータ( 2ユニット)、最大分解能16 bit(3.6 Mサンプリング/秒)の高速A/Dコンバータ (3ユニット)
  • タイマ(22本) : 16 bitおよび32 bitタイマ、16 bit高分解能タイマ(最大480 MHz動作)
  • メモリ拡張:フレキシブル・メモリ・コントローラ(最大32 bitパラレル・インタフェース、Compact Flash、SRAM、PSRAM、NOR、NAND、およびSDRAMの各種メモリをサポート)、デュアル・モードQuad-SPI

STM32H7x5は、1~2 MBのFlashメモリと、192 KBのTCM RAM(高速性重視のルーチン用の64 KB ITCM RAMおよびデータ用の128 KB DTCM RAM)、64KB / 288KB / 512KBのユーザSRAM、および低消費電力モード中にデータを保持するバックアップ・ドメインにある4 KBのSRAMという分散アーキテクチャを搭載し、BGAおよびLQFPの144~240ピン・パッケージが用意されています。

STM32H7x5は、スイッチング電源が内蔵されており、電源電圧を降圧させてコアに適した電圧を生成します。このスイッチング電源の電力変換効率が向上したことにより、STM32H7x5では最大125 ˚C(Ta)の広範な動作温度範囲を維持できるようになります。また、スイッチング電源は外部回路への供給に使用することもでき、別に内蔵しているLDOと組み合わせることも可能です。

STM32H755は、AES128、AES192、AES256暗号化(GCMとCCMをサポート)、Triple DES、およびハッシュ(MD5、SHA-1、SHA-2)アルゴリズムでハードウェア処理を実現するハードウェア暗号化エンジンを搭載しています。STM32H755では、SFIおよびSB-SFUセキュリティ・サービスを有効にしてソフトウェアIPを認証・保護しつつ、工場で安全なFlashメモリの書き込みを行ったり、出荷後のセキュアなファームウェア更新を実現できます。


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