ソリューション概要
SL-TTM001V1は、多機能かつ高効率のトラクション・インバータです。低速電気自動車用として一般的な48Vのバッテリを使うドライブトレインに5KWの電力を供給できます。
SL-TTM001V1では、SPC5車載用32bitマイクロコントローラ(マイコン)およびFOCライブラリにより、3相同期モータ用のプログラム可能なL9907ゲート・ドライバを制御しています。また、故障モニタや診断機能も組み込まれています。
また、優れた放熱性を実現する絶縁金属基板(IMS)に配置された36個のSTripFET F7車載用パワーMOSFETを通じて電力を供給します。
より安定した電源入力をバス・リンク・コンデンサで実現し、効果的なモータ制御に必要なモータ電流フィードバック情報をセンシング素子から得ています。
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搭載製品の特徴
STH315N10F7-6: 高速スイッチング
このNチャネル・パワーMOSFETは、高度なトレンチ・ゲート構造を持ったSTripFET F7テクノロジーを採用しています。これにより、非常に低いオン抵抗値を実現するだけでなく、寄生容量とゲート電荷が低減され、より高速で効率的なスイッチングを可能にします。
SPC560P50L3: 車載用マイクロコントローラ
車載およびシャーシ・アプリケーション向けに設計された車載用32bitマイコン。ST-FOCアルゴリズムによりSTモータ制御ライブラリとの互換性を実現(センサ・モードおよびセンサレス・モード)
L9907: ブラシレスBLDC(BLDC)モータ・ドライバ
高度なBCD-6sテクノロジーを活用した3相BLDCモータ向け車載用FETドライバ。FETハイサイド・ドライバ・ピンで-7V~90Vに対応し、2個の差動電流センス・アンプをはじめとする保護機能および診断機能を備えています。
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All Features
- 効率的な冷却を実現する絶縁金属基板(IMS)
- H²PAK-6パッケージに封止されたSTH315N10F7パワーMOSFETを36個使い、6個のスイッチを構成
- 電流センス用にアースを基準とする3本のシャント抵抗器(オプション)
- 3個の過熱保護用NTC
- L9907 3相ゲート・ドライバ(AEC-Q100準拠)ベースの駆動ステージ
- SPIによる全面的な診断
- 電流センス・アンプ
- VDS低下のモニタによる過電圧、低電圧、過電流検出、およびサーマル・シャットダウン
- プログラム可能なゲート電流機能
- SPC560P50L3ベースの制御ステージ、ST-FOCアルゴリズムによるSTモータ制御ライブラリとの互換性を実現(センサ・モードおよびセンサレス・モード)
- アナログ / デジタル入出力インタフェース