STM32マイコン向けUSB Type-C過電圧保護・過電流保護IC
USB Type-C™を使用するPC周辺機器には、チャージャやケーブルの故障から本体を保護するVBUSのサージ保護が必要です。一方、Power Deliveryアプリケーションのソースおよびデュアル・ロール機能には過電流保護が必要です。さらに、USB Type-Cコネクタではスペース的な制約からピン間距離を確保できないため、CCラインとVBUSが短絡する恐れがあるため、CCラインにもサージ保護が必要です。
ASIP(Application-Specific Integrated Product)の1つであるSTM32マイコン向けコンパニオン・チップTCPPシリーズは、これらの主要な保護機能をコスト効率良く提供します。
主な機能
- CCピン~VBUS間に対する6V短絡保護
- 外部から調整可能なVBUSの過電圧および過電流保護
- 外付けN-MOSFETのゲートを制御する内蔵チャージ・ポンプ
- CCラインに対する+8kVのESD(静電放電)保護
- 3つのパワー・モードに対応(TCPP03-M20のみ)
- DRP(デュアル・ロールPower Delivery)スイッチング時のバッテリ寿命延長
TCPPドライバのご紹介
シンク・アプリケーション向けUSB Type-Cポート保護IC
ソース・アプリケーション向けUSB Type-Cポート保護IC
デュアル・ロール・パワー・アプリケーション向けのUSB Type-Cポート保護IC
X-CUBE-TCPPを使ってUSB Type-Cアプリケーションを構築する方法をご紹介します
X-CUBE-TCPPソフトウェア・パッケージには、STM32 Nucleo対応USB Type-C™拡張ボード(X-NUCLEO-SNK1M1、X-NUCLEO-SRC1M1、X-NUCLEO-DRP1M1)で使用できるサンプル・デモ・アプリケーションが付属しています。これらの拡張ボードには、USB Type-C™ポート保護デバイスとしてシンク・アプリケーション向けにはTCPP01-M12、ソース・アプリケーション向けにはTCPP02-M18、デュアル・ロール・パワー(DRP)アプリケーション向けにはUSB Type-C™ Power DeliveryデバイスTCPP03-M20が搭載されています。