新しい1200V MSシリーズが加わりSTPOWER IGBTファミリがさらに充実しました。新シリーズはバッテリの熱管理、高電圧セーフティ・スイッチ、エアコン、ハイブリッド車(HEV)および電気自動車(EV)向けの補助負荷(900VBUS)に最適です。
MSシリーズのIGBTは、ST独自の高度な技術であるトレンチ・ゲート・フィールドストップ構造に基づいて開発されました。MSシリーズのIGBTは、低損失Mシリーズをさらに改良した製品で、高バス電圧における優れた短絡特性を備えています。この短絡特性は特にインバータ・システムで力を発揮します。さらに、わずかに正のVCE(sat)温度係数を持ち、パラメータのばらつきがきわめて少ないことから、さらに安全な並列動作を確実にします。
アプリケーション
1200V MSシリーズは、2kHz~20kHzのスイッチング周波数で動作するアプリケーション向けに設計されています。スタート時接合温度175℃における最小短絡保証時間8µs、幅広い安全動作領域(SOA)によって、過酷な環境における高い堅牢性と信頼性を保証します。
製品タイプ
トレンチ・ゲート・フィールドストップ(TGFS)技術に基づいて、車載アプリケーションに特化して設計された1200V MSシリーズIGBTは、わずかに正のVCE(sat)温度係数を持ち、パラメータのばらつきがきわめて少ないことから、設計を簡素化し、並列動作を簡単に実現できます。
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STの1200V MSシリーズIGBTは、TO-247ロング・リード・パッケージで40Aの定格電流で提供されます。定格電流が15Aおよび25Aのデバイスも開発中です。
メリット
- より長い製品寿命
- 安全な並列動作
- ソフト・リカバリおよび高速リカバリ・アンチパラレル・ダイオード
- 高い堅牢性
特徴
- 1200Vのブレークダウン電圧
- VCE(sat) 1.95V (typ) @ 40A
- ばらつきが小さいパラメータ分布
- 安全な並列動作
- Tj (max) = 175℃
- フリーホイール・ダイオードを同一パッケージに内蔵
- 短絡保証時間> 5µs @ TJ-start = 150℃、VCC = 800V、VGE = 15V
- 純抵抗負荷として使用するスタンドアロンのIGBTも提供中