オンライン・イベント
STM32 SummitでSTM32N6マイコンを発表
製品発表に関する基調講演に続き、オンサイトで開催する技術セミナーではSTM32マイコンについて解説します。

パトリック・エイドン(Patrick Aidoune)
汎用マイコン部門 ゼネラル・マネージャー
ST Edge AI Suiteが提供するツール
X-LINUX向けリファレンスAI環境
TOFセンサによるハンド・ジェスチャAI
高速データロガー
MEMS STUDIO
NANOEDGE AI STUDIO
ST EDGE AI CORE
ST EDGE AI DEVELOPER CLOUD

MODEL ZOO
STELLAR STUDIO
STM32CUBE.AI
ST AIoT CRAFT
STの組み込みAIソリューションに対応したフレームワーク
AIアクセラレータ搭載のSTM32マイクロコントローラ
ST独自のニューラル・プロセッシング・ユニット「ST Neural-ARTアクセラレータ」を初めて搭載した高性能STM32マイクロコントローラは、産業用および民生用アプリケーションにおけるイノベーションを推進します。
機能の概要
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アーキテクチャ | コア Arm® Cortex®-M55 | 動作周波数 800 MHz | CoreMark 3.360 | RAM 4.2 Mbytes contiguous RAM |
組み込みAI & マルチメディア | ST Neural-ART Accelerator 600個のGOPS | コンピュータ・ビジョン・パイプライン パラレルおよびMIPI CSI-2カメラI/F イメージ・シグナル・プロセッサ(ISP) | グラフィック・アクセラレータ Chrom-ART: 2D GPU Chrom-GRC (非正方形ディスプレイ用) NeoChrom: 2.5D GPU | マルチメディア・アクセラレータ H.264エンコーダ1080p15および720p30 JPEGエンコーダ / デコーダ |
セキュリティ | 認証ターゲット SESIP認証レベル3 PSA認定レベル3 | TrustZone® あり | リソース分離フレームワーク あり | SSP(Secure Secret Provisioning) あり |
ST認定パートナー
ST Edge AI Suiteは、拡大し続けるパートナーの開発エコシステムによってサポートされており、プロジェクトに利用できるリソースと専門知識が拡大します。
よくある質問
一般的な疑問に対する明確かつ簡潔な答えがすぐに見つかります。
組み込みプロジェクトにおける組み込みAIの実装方法に関するよくある質問です。
組み込みAIは、産業用、民生用および車載用アプリケーションに組み込まれたマイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、センサなどのデバイス上でAIアルゴリズムやモデルを直接実行することを可能にするテクノロジーです。組み込み機器上にAIを展開することで、データ収集と同じデバイスでリアルタイム・データ処理を直接実行でき、応答時間の短縮、データ・セキュリティの強化、使用電力効率の向上が実現します。組み込みAIのメリットの詳細については、こちらをご覧ください。
- STのすべてのデバイス:ST Edge AI Core CLI(コマンド・ライン・インタフェース)バージョンとST Edge AI Developer Cloudを使用して、任意のSTハードウェア上でAIモデルの性能を最適化し評価できます。
- STM32マイコン:STM32Cube.AI(X-CUBE-AI)を使用して、ニューラル・ネットワークを最適化できます。NanoEdge AI StudioはAutoMLツールです。
- STM32 MPU:開発者は、OpenSTLinux向けリファレンスAI環境(X-LINUX-AI)とSTM32MP2オフライン・コンパイラ(Linux AIフレームワーク向け)を使用できます。
- Stellarマイコン:StellarStudioAIは、ニューラル・ネットワークの最適化と実装のためのソフトウェア・パッケージです。
- 機械学習コアを内蔵したMEMSセンサ:オンライン・ツールのST AIoT Craftとデスクトップ・ツールのMEMS Studioを使用して、データ分析、アルゴリズム設計、モデル最適化を行えます。MLC Model Zooは最適化済みモデルを提供します。
- ISPUを内蔵したMEMSセンサ:MEMS Studioを使用してデータ分析やモデル最適化を行えます。ISPU Model Zooは最適化済みモデルを提供します。
ユースケースに適したツールの使用をガイドすることで、AIモデルの実装を円滑にします。
- データ・ロギング:AIモデルの学習に必要なセンサ・データを収集します。
- Auto ML:機械学習アルゴリズムをSTM32マイクロコントローラに自動的に最適化します。
- モデル最適化:AIモデルを最適化し、ターゲット・デバイス向けの関連コードを生成します。
- 検証&テスト:モデルの性能が実装基準を満たしていることを確認します。
- オンライン・ベンチマーキング:AIモデルの性能をクラウドを介してSTハードウェア上でテストします。
さらに、以下を活用することで、STハードウェアへの実装も支援できます。
- Model Zoo:対応デバイスへのAIモデルの実装を簡素化します。
- ドキュメント:実装プロセスを通じてガイダンスを提供します。
ST Edge AI Suiteは、商業利用を含め無料です。そのため、組み込みシステムにAIを統合する場合のコスト効率に優れた選択肢となります。
ST Edge AI Suiteは、幅広いセンサに対応しています。対応センサの内訳は以下のとおりです。
- 時系列センサ:加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、温度センサ、ToF測距センサなど、データを経時的に出力するセンサ
- オーディオ・センサ:マイクロフォンを始めとする、オーディオ・データを収集するための主要なセンサ
- 視覚センサ:カメラ(RGB、モノクロ、赤外線)、ToF測距センサ、レーダ、LiDARなど
ST Edge AI Suiteは、機械学習コア(MLC)やインテリジェント・センサ処理ユニット(ISPU)を内蔵したMEMSデバイスをはじめとするSTセンサに最適化されています。入力データがツールの要件に適合している限り、あらゆるセンサを扱うことができます。
ST Edge AI Suiteのツールは、さまざまなタイプのデータに対応できます。
- 高速データロガー:
- 時系列データ
- NanoEdge AI Studio:
- 時系列データ
- STM32Cube.AI(X-CUBE-AI):
- 時系列データ
- オーディオ・データ
- 視覚データ
- MEMS-Studio:
- (MEMSセンサからの)時系列データ
- StellarStudioAI:
- 時系列データ
- オーディオ・データ
- OpenSTLinux向けリファレンスAI環境(X-LINUX-AI):
- 時系列データ
- オーディオ・データ
- 視覚データ
- ST AIoT Craft:
- (MEMSセンサからの)時系列データ