1200V IGBT Hシリーズは、トレンチ・フィールドストップ・テクノロジーに基づき、20kHz~100kHzのスイッチング周波数で動作するアプリケーションに適しています。きわめて短いテール電流、低ターンオフ損失、および超高速ターンオンを特徴とし、ソーラー・インバータや溶接機、無停電電源装置(UPS)、およびPFCコンバータといったアプリケーションにおいてエネルギー効率の向上に貢献します。IGBTは、STPOWERファミリの製品です。
175℃の高い最高動作温度(Tᴊ)、および広い安全動作領域(SOA)により、厳しい環境での使用に適しています。
コスト重視のアプリケーション向けにダイオードを不要としたモデルも提供されています。定格電流は15A~75Aであり、標準またはロングリードのTO-247パッケージやMax247パッケージで提供されます。
主な特徴
- 高速IGBT(最大100kHz)
- 1200Vのブレークダウン電圧、5µsの最小短絡定格時間(起動時TJ 150℃の場合)、および175℃の拡張最高動作温度(TJ)による、高い堅牢性と信頼性
- 低熱抵抗の薄型IGBTダイ
- 正温度係数を持つVCE(sat)および狭いパラメータ分布による設計の簡略化および容易な並列化
- ファスト・リカバリ・フリーホイール・ダイオードをパッケージに内蔵(適切なソフトリカバリ、優れた高速スイッチングおよびEMI)
1200V IGBT Hシリーズは、STの1200V IGBT Sシリーズ(最適範囲最大8kHZ)およびMシリーズ(最適範囲最大20kHz)を補完する高周波数向け製品です。
STの幅広いSTPOWER製品ポートフォリオは、最先端のパッケージと保護を兼ね備えることで高い信頼性と安全性を実現しています。これにより、設計者は、長寿命のカスタマイズされた高効率のアプリケーションに適したソリューションを容易に見つけることができます。