STマイクロエレクトロニクス、スマートフォンのRF性能を向上させるスマート・アンテナ・コントローラを発表


Geneva / 16 Jan 2019

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、STのSTPTICファミリをはじめとするチューナブル・キャパシタに対応するデジタル・コントローラのSTHVDAC-253C7を発表しました。同製品は、アンテナ・チューニング回路のサイズ、部品点数および消費電力を低減し、スマートフォンのRF性能を安定化させます。STPTICキャパシタにSTHVDAC-253C7を使用してインピーダンス整合や周波数チューニングを行うことにより、環境的な要因の影響が大幅に緩和されるため、受信強度の向上、通話切れ回数の減少、データ転送レートの高速化、さらにはバッテリの長寿命化につながります。

 

STマイクロエレクトロニクス、スマートフォンのRF性能を向上させるスマート・アンテナ・コントローラを発表

STHVDAC-253C7は、STの最先端のBCD8プロセス(0.18µm)とフリップチップ・パッケージ(0.35mmピッチ)を採用することで、従来品より50%小型化されており、動作電流も半減されています。また、最新の0402サイズのチップ・インダクタと一緒に動作し、外付けのショットキー・ダイオードは不要なため、回路全体の実装面積はさらに小型化されます。

STHVDAC-253C7は、チューナブル・キャパシタへのバイアス電圧の生成向けに特化した高電圧DAコンバータの出力を3つ搭載しており、マルチバンド対応ハンドセット(GSM/WCDMA/LTE)で3つのキャパシタを個別にチューニングする用途に適しています。また、キャパシタの全チューニング範囲(0V~24V)向けにバイアス電圧を生成するために必要な昇圧コンバータも内蔵しています。STHVDAC-253C7は、システム・トランシーバからのMIPI RFFE(RFフロント・エンド)標準コマンドに対応しています。3つのRFFE固有スレーブID(USID)をサポートしているため、1個のSTHVDAC-253C7から最大3つのアンテナを個別に管理することができます。

STHVDAC-253C7は、一般的に使用されるアンテナ・チューニング・モードをサポートしています。その中には、新たに生成される出力電圧へ10µs以内に変位する標準(Normal)モード、セトリング時間を最小限に抑えることに最適化されたターボ(Turbo)モード、遅延時間を512µsから16.84msの範囲で調整することにより、変位を最も円滑に行うとともに、3GPPの位相不連続等の要件にも対応するグライド(Glide)モードが含まれます。GPIO端子を使用すれば、デュアル・チューナ・ハンドセットの同じRFFEバス上で2つのコントローラを管理することができます。また、レジスタの切り替えによるダイバーシティ・アンテナ設計の管理や、USBケーブルに接続する際のアンテナ応答を設定の調整により修正することも可能です。

STHVDAC-253C7は現在増産中で、WLCSPフリップチップ・パッケージ(12バンプ、0.35mmピッチ)で提供されます。価格は、1000個購入時に約0.19ドルで、設計・開発向けにサンプル品の提供も可能です。

詳細については、www.st.com/smart-antenna-tuningをご覧ください。

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