eCall(緊急通報システム)とテレマティクス・システムの省スペース化とコスト削減を実現
FDA803S / FDA903Sは、5mm x 5mmの小型QFNスラグ・ダウン・パッケージを採用しており、オーディオ・チャネルで音声や音楽、各種警告メッセージを再生する必要があるプラットフォームに最適です。ヒートシンクを使わない超小型のソリューションとなっています。また、車載用規格に容易に準拠できるよう、最先端のスピーカ診断機能を搭載しています。
低サンプリング周波数(8kHz~32kHz)対応により、FDA803S / FDA903Sは、音声データ・メモリ使用量の低減とシステム全体のコスト削減が強く求められているテレマティクスに最適です。
搭載される自己診断機能は、スピーカのさまざまな誤接続を検出することが可能です。音声信号再生中においても、標準的な誤接続診断を実行可能です。
さらに、リアルタイムの負荷電流モニタ機能を搭載したFDA903Sは、ASIL Aに対応可能なオーディオ・アンプ製品です。
主な機能
- AEC-Q100認定済み
- 動作温度範囲:-40℃~+125℃
- 選択可能な入力サンプリング周波数:8kHz~96kHz
- 広い動作電源電圧範囲:3.3V~18V
- I2Cの多彩な設定が可能な診断機能(音声信号再生中でも機能)搭載
- デジタル・アドミッタンス・メータ(DAM)および負荷電流モニタ
- ウェッタブル・フランクを備えたQFN32
- CISPR 25 - クラスV(第4版)のEMC基準をテスト済
アプリケーション例
関連情報
この評価ボードは、最大10Wの電力出力が可能なシングルチャネルのD級アンプをベースとしており、Mini A2やMiniA2拡張ボードなどのその他のSTモジュールに直接接続できます。GUIを使用して、評価ボード上のFDA803S/903Sの動作モードパラメータ設定が可能で、さまざまな構成でデバイスの性能を評価することもできます。
このユーザ・マニュアルでは、評価ボードの使用方法について説明し、さまざまな構成でFDA803SおよびFDA903Sの性能を評価できるようにします。
STのHFDAおよびFDAファミリは、高品質のオーディオ特性と車載用の堅牢さを組み合わせることにより、小型、低価格で高解像度(HD)オーディオ・アプリケーションを実現します。
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