EVALSTPM-3PHISO

概要

EVALSTPM-3PHISOは、低コストのシャント電流センサを備えた完全な3相エネルギー･メータを実装した評価ボードです。

24bit 二次デルタ･シグマ･モジュレータを2チャネル搭載したSTPMS2をベースにし、分圧器とシャント電流センサを通じて各相の電圧と電流を測定します。センサ回路と基板レイアウトは、優れたノイズ耐性および信号ノイズ比を実現するように最適化されているため、高精度の測定に貢献します。

STPMS2は、マイクロコントローラ（マイコン）によって同期され分配された4MHzクロックを使用して信号をオーバーサンプリングし、電圧と電流のデルタ･シグマ･ビットストリームを単一のピンに多重化して出力します。

STPMS2モジュレータとマイコン間の2線通信は、STISO621W（6kVガルバニック絶縁インタフェース）によって絶縁されており、100Mbpsの最大レートと低いパルス・ディストーション（3ns未満）により、絶縁ドメイン間の安全で高速なデータ転送が実現されます。

ソリューションに組み込まれたファームウェアは、STM32F413RHマイコンに搭載されたDFSDMフィルタを活用して、6つのビットストリームを200µsのレートで24bitの電圧および電流データに変換します。また、すべての計測パラメータが200µsごとにリアルタイムで演算されます。

有効電力および無効電力パルス発生用に2つのLEDが用意されています。

さらに、ファームウェアには仮想COMポート通信が実装されているため、計測データの読み込みや、内部設定の変更による柔軟性の向上が可能です。また、ボードのキャリブレーションにも対応可能です。