ST1VAFE3BX

概要

ST1VAFE3BXは、生体電位信号を検出するvAFEチャネルと、モーション･トラッキング用の高性能3軸デジタル加速度センサを内蔵したバイオセンサです。

このデバイスは、入力インピーダンスを設定可能な、超小型、低ノイズ、低消費電力のvAFEを用いて設計されています。vAFEは、モーション信号と相補的なアナログ信号の読み取りを可能にします。vAFE信号とモーション信号は本質的に同期しているため、結果として、独自の状況認識型エッジ分析が、低消費電力と最小限の遅延で実現されます。

加速度センサ信号とvAFEを簡単に統合し、実際に同期させることで、MEMSセンサ内にあるFSMやMLCなどの組み込み開発エコシステムを活用し、センサ内処理が可能となり、マイクロコントローラの負荷を軽減できます。

このデバイスは、ステート･マシン（FSM）、自己構成機能（ASC）、およびAI機能 / フィルタを備えた機械学習コア（MLC）など、高度な信号処理用の専用機能を内蔵しています。

ST1VAFE3BX MIPI I3C®インタフェースおよび内蔵のFIFOバッファ（128レベル）により、BOM、処理、または消費電力の点で、このデバイスをシステム統合の基準にする各種機能が揃っています。

内蔵の加速度センサの測定範囲は、±2g / ±4g / ±8g / ±16gから選択可能で、1.6Hz～800Hzの出力データ･レートで加速度を測定することができます。

ST1VAFE3BXに搭載された専用の内部エンジンにより、自由落下検出、ウェイクアップ検出、シングル / ダブル / トリプルタップ認識、アクティブ / 非アクティブ検出、および6軸 / 4軸の方向検出といったモーション検出や加速度検出を処理することができます。

ST1VAFE3BXは、小型で薄型のプラスチック製ランド･グリッド･アレイ（LGA）パッケージで提供され、-40℃～+85℃の広い動作温度範囲が保証されています。