STSPIN9P24

概要

STSPIN9Pシリーズは、ステッピング、ブラシ付き、ブラシレスDCモータなど、定格電力500Wまでの幅広い低電圧モータに対応する非常に柔軟性の高いプラットフォームです。

低RDS(on) MOSFET（モデルに応じて16mΩまたは27mΩ）を集積化したことで、ディスクリート･ソリューションに比べて大幅な省スペース化を実現します。

電源電圧範囲は7V～75Vと広く、ピン配置互換のハーフブリッジおよびフルブリッジ･トポロジを提供し、幅広いアプリケーションをカバーできます。

STSPIN9P2サブシリーズには、ピン配置互換のフルブリッジ･デバイスが含まれています。STSPIN9P2シリーズには、駆動モードおよび制御機能が異なる各種コンポーネントが用意されており、アプリケーションごとに最適なソリューションを採用できます。

トポロジは単純ですが、幅広い機能ブロックや高度な機能を集積化しています。

いずれのバージョンもレギュレータを内蔵し、完全な自己供給を実現しています。また、チャージ･ポンプによりハイサイドのオン時間を無制限に維持できます。

差動アンプとコンパレータで構成される集積型アナログ･フロントエンド（AFE）は、シャント抵抗からの信号を増幅し、それをリファレンスと比較するように設計されています。

コンパレータ出力は、電流リミッタ内蔵バージョンでは固定オフ時間またはPWMトリミング制御ストラテジの実装に使用され、それ以外のバージョンではCOUTオープンドレイン出力のアプリケーションでのみ使用できます。

STSPIN9Pシリーズのデバイスはすべてスルー･レートの調整が可能で、EMI / 効率のトレードオフを最適化できます。この機能は、全体的なパフォーマンスを向上させるとともに、設計検証を迅速化します。

また、デバイスはUVLOや過電流保護、サーマル･シャットダウンによって完全に保護されています。さらに、オープン負荷検出により、パワー･ステージが無効化されたときに適切なモータ接続を確認し、nOL出力に専用の信号を提供します。

STSPIN9P2製品は、コンパクトな7mm x 9mmのQFNパッケージで提供されます。