エネルギー貯蔵装置は、エネルギー分配ネットワークにますます広く導入されています。その予備容量は、供給の平準化、ピーク負荷の軽減、または負荷時間の移行に利用できます。 次の2つの用途が特に重要です。1つは住宅や商業用ビルにおいて、ピーク時における送配電網からのエネルギー消費量を削減することにより、消費者の電気料金負担を軽減すること、もう1つは、増加する電気自動車(EV)の急速充電サイクルに伴う不安定化や電圧降下の問題を回避することです。 これらのシステムの中心となるパワーコンバータは、送配電網、バッテリ、また場合によっては太陽光パネルとやり取りし、高効率と高い信頼性を維持して動作することが必要です。 競争力のある設計を実現する上で鍵となるのは、半導体の技術と製品です。STは、シリコン・カーバイド(SiC)タイプのパワーMOSFETとダイオード、スーパー・ジャンクション型の高耐圧パワーMOSFETとIGBT、IGBTやMOSFETゲート・ドライバを含む特定アプリケーション向けアナログ製品(ASSP)、STM32マイクロコントローラなど、これらの課題に対応する上で役立つ幅広い製品とソリューションを提供しています。
EV充電 - AC & DCウォールボックス充電器
家庭やオフィス、専用駐車場に設置されている電気自動車用充電ステーションの多くは、AC充電を利用しています。充電速度は、自動車用バッテリの容量、電力密度、および充電電力に加え、充電インフラストラクチャで利用可能な電力(通常は、最大22kWに制限)などの条件によって異なります。 一方、DC充電ステーションは、はるかに高い充電容量を供給可能です。DC充電ステーションは、高速道路や公共充電ステーションに導入されることが多く、自動車用バッテリを再充電する時間があまりない場合に理想的なソリューションです。
詳細はこちら EV充電 - DC急速充電ステーション
電気自動車(EV)の実用化と普及に伴い、DC急速充電ステーションやCHAdeMO準拠の急速充電ステーションといった充電ステーションのニーズが高まっています。 DC急速充電ステーションでは、わずか10分程度で100kmの走行距離に相当する充電(レベル3)を車両に提供することができます。AC電力をバッテリに供給し、オンボード・チャージャによってDC電力に変換するレベル2と比べ、レベル3ではDC電力を直接供給することで充電時間を著しく短縮しています。 現在、DC充電ステーションの主な電力レベルとし
詳細はこちら 家庭用バッテリ蓄電システム
家庭用バッテリ蓄電システムは、太陽光などの再生可能エネルギーを活用することでエネルギー自給率の高い住宅を実現し、より効率的なエネルギー管理をサポートします。 日中の余剰電力やエネルギーをバッテリに蓄積し、エネルギーの消費量やコストのピーク時におけるエネルギー供給に貢献するとともに、夜間や停電時のバックアップ電源としても使えます。こうした蓄電システムでは、ストリングやソーラーパネル、およびバッテリ・バンクが接続されたハイブリッド・インバータが使用されます。
詳細はこちら 業務用バッテリ蓄電システム
100kW超で動作する業務用バッテリ蓄電システムは、電気使用ピークの平準化(ピーク・シェービング)、負荷軽減、緊急時のバックアップを行い、周波数の調整により送配電網の安定性と電力品質の向上に貢献します。バッテリ蓄電システムは多くの場合、出力の変動や中断を減らすため、風力や太陽光エネルギーといった再生可能エネルギー源と組み合わせて使用されます。通常、送配電網とのインタフェースとなる双方向DC-ACインバータや、各バッテリ・ラックに出入りするエネルギーの流れを独立して制御する双方向DC-DCコンバー
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