STDATALOG-PYSDK

概要

STDATALOG-PYSDKは、包括的なPythonフレームワークで、センサ、アルゴリズム、シミュレートされた信号、アクチュエータのテレメトリをはじめとする幅広いソースからのデータのキャプチャ、処理、可視化を支援することを目的として設計されています。

このソフトウェア開発キットは、オープンのモジュラ･アーキテクチャを使用して設計されており、データ･サイエンティストと組込みの設計者にとって優れたリソースとなります。

一連のツールとユーティリティにより、STシステム･ソリューションのデータを使用するアプリケーションの開発を簡素化します。

データを作成して処理し、構造化データセットに編成するPythonスクリプトも用意されています。これらのデータセットは、メインストリームのデータ･サイエンス･ツールチェーンと互換性があり、複数のプロジェクト間での再利用を促進します。さらに、このスクリプトは、データ･サイエンス設計ワークフローに簡単に統合できます。

STDATALOG-PYSDKは、それぞれ専用の役目を果たす、4つの異なるPythonパッケージ（stdatalog-core、stdatalog-dtk、stdatalog-gui、およびstdatalog-pnpl）で構成されています。

STDATALOG-PYSDKの中核は、stdatalog-coreパッケージです。これは、データセットの作成、変換、可視化などの重要なタスクを処理します。また、USB通信を管理して、接続されたボードの情報やデータを取得し、対象のプロパティを設定し、データ取得プロセスを制御します。さらに、エラー管理とアプリケーション･ログ･メッセージを監視することにより、スムーズで信頼性の高い動作を確保します。

stdatalog-guiパッケージは、ライブ･データ･ストリームの表示、接続されたデバイスのパラメータの設定や表示、データ収集の管理などに役立つ一連のグラフィカル･ウィジェットを提供します。

これらのウィジェットは、インタラクティブなグラフィカル･ユーザ･インタフェース（GUI）を作成し、データログ･アプリケーションやデバイスの設定を管理する、基本のビルディング･ブロックです。

stdatalog-pnplパッケージは、（ボード + ファームウェア）システムの高レベルのディスクリプタであるデバイス･テンプレート･モデルを管理するために使用されます。対象のデバイスとSDKとの間で交換できるコマンドセットの作成と動的な管理を支援します。

この機能は、各種デバイスをカスタマイズし、プロジェクトに統合して、デバイスとSDKの間のシームレスな通信を確保する場合に特に役立ちます。

stdatalog-dtkパッケージは、DataToolkitというPythonフレームワークを提供します。STセンサからのデータを使用して、アプリケーションの開発を簡素化し、ハードウェアを完全に抽象化します。その結果、接続されたSTシステム･ソリューションや保存されたデータセットのリアルタイム･データを処理しやすくするよう設計されています。

FP-SNS-DATALOG2、FP-IND-DATALOGMC、およびFP-SNS-DATALOG1（GUIなし）にネイティブに対応しており、補完できます。