STEVAL-MKI109D

概要

STEVAL-MKI109Dは、エンジニアがST MEMSセンサの動作を監視し、新製品設計の性能を最大化して市場投入までの時間を短縮できる評価プラットフォームです。

STのあらゆるMEMSアダプタ･ボードに対応したこのボードは、I2C、I3C、SPI、およびTDM通信インタフェースをサポートし、きわめて速い出力データレートを実現しています。

STEVAL-MKI109Dは、高性能マイクロコントローラ（マイコン）STM32H563ZIと柔軟性の高いパワー･マネージメントを備えています。また、ソフトウェアで調整可能な電源回路を備えているため、センサの電源電圧を0V～3.6Vに設定したり、ターゲットのアプリケーションに動作条件を複製することができます。

マザーボードには、センサの電源電圧と電流の正確な電源モニタ機能が搭載されているため、外部測定器は不要です。

ホストPC上でMEMS-Studioグラフィカル･ユーザ･インタフェース（GUI）を実行することで、MEMSセンサからのデータ･フロー管理やセンサの波形分析が可能です。これにより、動作モードや電源の設定を確認し、アプリケーションにおけるセンサの性能と精度を最適化できます。STEVAL-MKI109D向けのファームウェアは、MEMS Studioソフトウェア･ソリューションでもご利用いただけます。

DSPとFPUを搭載したSTM32H563ZI Arm Cortex®-M33マイクロコントローラは、大気圧や加速度センサまたはジャイロセンサのデータといったセンサの読み取り値以外にも多くのデータを処理できます。STの高度な6軸慣性測定ユニット（IMU）から得られる光学式 / 電子式手ブレ補正（それぞれOISおよびEIS）のような複雑なデータセットに対応し、車載用、コンスーマ用、および産業用アプリケーション向けの最新世代の高分解能MEMSセンサの評価に使用できます。