23 Jun 2016 | Geneva

STマイクロエレクトロニクス、 STM32マイコンを使用した組込みシステム設計の柔軟性を高める 無償ドライバ・ソフトウェアを発表

LL APIにより、性能、消費電力およびソフトウェアのメモリ使用量を最適化 Geneva / 23 Jun 2016

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、32bitマイクロコントローラ(マイコン) STM32の開発エコシステムを拡張する、STM32Cube Low-Layer Application Program Interface(LL API : ロー・レイヤ・アプリケーション・プログラム・インタフェース)ソフトウェアを発表しました。ARM® Cortex®-Mプロセッサ搭載のSTM32マイコンを使用する上級設計者は、よりハードウェアに近いレジスタ・レベルのコーディングを可能にするこのLL APIによって、パフォーマンスと実行時効率を最適化できるようになります。

STマイクロエレクトロニクス、 STM32マイコンを使用した組込みシステム設計の柔軟性を高める 無償ドライバ・ソフトウェアを発表

このLL APIが追加されたSTM32向けソフトウェア・ライブラリSTM32Cubeを使用することで、使いやすく移植可能なHAL(ハードウェア抽象化レイヤ)および高度に最適化されたLL APIが、非常に柔軟なペリフェラルの制御を可能にします。そのため、ユーザーは実証済みのST製ソフトウェアを使用し、各自のアプリケーション開発に注力することができます。

LL APIは、STM32 Nucleo開発ボード上で動作するよう設計されたサンプル・プロジェクトと共に、STM32Cubeパッケージに統合されており、その他のSTM32ボードへのサンプルの移植は容易です。また、このLL APIは、同一プロジェクト内で対応するHALと並行して使用できるため(1)、設計者は、製品開発期間、ソフトウェアのメモリ使用量、および実行時効率の間のトレードオフを柔軟に最適化することができます。

さらに、LL APIが、従来のSTM32 Standard Peripheral Libraries(SPL)からSTM32Cube™エコシステムへの移行を簡略化します。このLL APIは、各STM32Cube組込みソフトウェア・パッケージに含まれるHALと同様、一部の例外を除いてMISRA-C 2004に準拠しています。例外は一覧にまとめられ、説明が記載されています。このLL APIは、GrammaTech CodeSonar®により、最適なコード品質と信頼性を有することが確認されているほか、STM32CubeMXソフトウェア・パッケージに入っている自動アップデート機能によって、常に最新の状態が維持されています。

現在、無償かつオープンソースのBSD(2) LL APIは、STM32L4 / L0 / F0シリーズ向けのSTM32Cubeパッケージで利用可能で、2017年第1四半期にはすべてのSTM32Cubeパッケージで利用可能になる予定です。

(1)  唯一の例外として、同一ペリフェラル上の並行プロセスに対し、HALとLL APIを同時に使用することはできません。
(2)  Berkeley Software Distributions

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