25 Apr 2017 | Geneva

STマイクロエレクトロニクス、 豊富な搭載機能でIoT機器の迅速かつ柔軟な開発を実現する クラウド接続型の低価格STM32開発ボードを発表

Geneva / 25 Apr 2017

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、IoTノード開発用に、高い接続性を備えたマイコン開発ボード「STM32L4 Discovery kit IoT node(B-L475E-IOT01A)」を発表しました。この開発ボードは、複数の低消費電力無線通信規格およびWi-Fi®に対応すると共に、モーション・センサ、ジェスチャ・センサおよび環境センサを搭載しているため、その他の開発ボードにはない卓越した柔軟性を提供します。

STマイクロエレクトロニクス、 豊富な搭載機能でIoT機器の迅速かつ柔軟な開発を実現する クラウド接続型の低価格STM32開発ボードを発表

 

IoT機器の電力・コスト効率に優れたクラウド接続に役立つこの新しいIoTノード開発ボードは、Bluetooth® Low Energy(BLE)、Sub-GHz (1) 無線、およびWi-Fi用の各モジュールと、プリント・アンテナを持つダイナミックNFCタグIC、高性能かつ超低消費電力の32bitマイクロコントローラSTM32L4を搭載しています。

STのMEMS(Micro-Electro-Mechanical Systemsと測距センサの包括的な製品ポートフォリオが、ユーザ・インタラクションならびに環境認識をサポートします。9軸MEMSモーションセンサ(加速度センサ、ジャイロ・センサ、地磁気センサ)、大気圧センサ、温湿度センサ、MEMSデジタル・マイクロフォン(2個)、およびジェスチャを検知する測距センサFlightSense™が搭載されているため、実装の手間もなく、すぐに利用することができます。

この開発ボードは、STのX-CUBE-AWS拡張ソフトウェアを使用することで、AWS(Amazon Web Services) IoTプラットフォームに接続でき、クラウド上のツールやサービス(デバイスの監視や制御、データ解析、機械学習など)を利用することができます。今後は、その他のクラウド・プロバイダをサポートしていくと共に、エンド・ツー・エンドのIoTソリューションの試作開発に欠かせないさまざまなコンポーネントと必要なアプリケーション・サンプルを備えたソフトウェア・ファンクション・パックも追加される予定です。

高い接続性を持つこの開発ボードは、DSP拡張機能を持つARM® Cortex®-M4プロセッサ、1MBの内蔵Flashメモリ、およびSTの超低消費電力技術を特徴とするSTM32L475マイコン(80MHz)を中心としており、低消費電力かつスマートなIoT機器の開発に貢献します。マイコンの性能と豊富なセンサおよび無線機能の組み合わせが開発ボードの実用性を最大化する一方、業界標準であるArduinoとPmod™の拡張コネクタを利用して独自機能を追加することもできます。これらの2種類の確立された開発エコシステムは、広範な拡張ボードとの簡単な接続や統合を可能にします。

この開発ボードは、ST-Linkデバッガ / プログラマを搭載しているため、外付けプローブが不要です。また、ARM® Keil® MDK-ARMIAR™ EWARM、そして無償かつGCC/LLVMベースのAC6 SW4STM32やオンライン・ツールのmbed™を含む統合開発環境(IDE)を利用することができます。

「STM32L4 Discovery kit IoT node 」は、現在、STのウェブサイトまたは販売代理店から入手可能で、価格は53.00ドルです(周波数帯 B-L475E-IOT01A1:915MHz、B-L475E-IOT01A2:868MHz)。

詳細については、www.st.com/disco-l475e-iotをご覧ください。

(1)  地域に応じて周波数帯(915MHz / 868MHz)を選択可能です。注文時には、品番をご確認ください。