19 Feb 2019 | Geneva

STマイクロエレクトロニクス、スマートフォン等のカメラ性能を向上させるフリッカ検出機能搭載のフルカラー周辺光センサを発表

    • スクリーンの色温度および輝度調節用にベゼルレス・スマートフォンへ簡単に組み込み可能な小型・低消費電力マルチスペクトル・カラー・センサ
    • スマートフォン用カメラの露出設定を最適化する補助機能(ホワイト・バランス、人工光 / 自然光 / 屋外光識別、フリッカ周波数測定)の新たな基準を確立
Geneva / 19 Feb 2019

多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、スマートフォンのカメラ画質の向上とビジュアル・データの正確なスクリーン表示を可能にする、革新的なフルカラー周辺光センサVD6281を発表しました。同製品は、周囲の色温度、紫外線(UVA)レベル、および照明の周波数情報を同時に提供することで、カメラのホワイト・バランス補正と色表現を向上させるとともに、適正な露出時間を設定することで、特にLED光源下で発生しやすいフリッカによるアーティファクトや動画・静止画の「帯状のちらつき」を防止します。

STマイクロエレクトロニクス、スマートフォン等のカメラ性能を向上させるフリッカ検出機能搭載のフルカラー周辺光センサを発表

STのイメージング事業部ジェネラル・マネージャであるEric Aussedatは、次のようにコメントしています。「STの新しいVD6281は、カメラ・システムに関する当社の幅広いノウハウを活用した、最新のマルチスペクトル周辺光センサです。当社の周辺光センサとフリッカ・センサのロードマップは、業界最先端であるSTのToF(Time-of-Flight)製品FlightSense™のポートフォリオを補完します。高品質・高画質カメラを搭載するスマートフォンが増加する中、スマートフォンのカメラ画像におけるホワイト・バランス補正とフリッカによるアーティファクト除去に役立つ先進的なソリューションを提供することが当社の目標です。VD6281を採用したモバイル機器は2018年に既に発売されており、さらに多数の製品が近く発売される予定です。」

VD6281は、最も小さいマルチスペクトル周辺光センサ(1.83 x 1.0 x 0.55mm)で、ベゼルレス・スマートフォンに小さなノッチで搭載することや、スマートウォッチ内部への内蔵が可能なため、画面の大きさが重要視される機器に最適です。同製品には、ダイレクト・デポジションによる高性能フィルタ材料で6色の独立したチャネル(赤、緑、青、近赤外線、紫外線、透明)が形成されており、120°の幅広い画角にわたり優れた色検出性能と最先端のCCT(相関色温度)を実現しているため、低コントラスト、低照度、特殊な人工照明といった難しい条件下でも正確な情報をホワイト・バランス・アルゴリズムに提供します。

VD6281は現在量産中です。

技術情報

STは、感度の向上、システム・ノイズの低減、および実装面積の小型化を可能にする革新的なフォトダイオード構造と、特許取得済みのアナログ読出し機能を開発しました。VD6281は、市場で入手可能なその他のカラー・センサの最大5倍の感度を備えており、カバーガラスや不透明な背面筐体カバーの内側への配置や、コンパニオン・チップやフラッシュ用LEDなどとともに光学モジュールに内蔵することが可能なため、製品デザインを最適化することができます。また、高い感度とノイズ制御性能により、紫外線(UVA)、RGB、および赤外線検出の同時処理が可能になりました。紫外線(UVA)情報を取得することで、カメラがは屋内外を判断し、人工光または自然光に対応した画像のカラー・レンダリングが可能になります。VD6281は、周辺光検出モード時に、最低1mLuxレベルの光検出、8ms未満(120fpsで1ビデオ・フレームに相当)の動作速度、1mW未満の消費電力を実現しています。

また、VD6281には特許取得済みのフリッカ・エンジンが内蔵されており、人工光による高速のちらつきを検出します。同製品は、LEDの発光によって生成される矩形波のPWM信号など、照明に含まれる50Hz~2kHzのあらゆる周波数を3%以内の精度で検出できるほか、周辺光検出中にアナログ・フォーマットとデジタル・フォーマットの両方で同時にフリッカ情報を出力できます。さらに、アルゴリズムとホスト処理を組み合わせることにより、周囲にある複数の照明が発する周波数の高調波成分を検出できるため、一般的な照明源(タングステン・ランプ、ハロゲン・ランプ、ネオン灯、蛍光灯、LEDなど)が混在する環境でも「帯状のちらつき」を発生させることなく静止画や動画を撮影することができます。

STのVD6281モジュール(6ピン)は、簡単に使用できるI2Cに対応しています。また、開発を簡略化し短縮するためのAndroidプラットフォーム対応ターンキー・ソフトウェア・ドライバが付属しています。このモジュールは、RoHS(特定有害物質の使用規制)指令に準拠した鉛フリーのリフロー型パッケージで提供されます。

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