SPSB100G

概要

SPSB100Gは、高集積アプリケーション･プロセッサ（Stellar GおよびPマイコン･ファミリなど）向けに特別に設計された、車載要求を完全に集積したパワー･マネージメントシステムICで、低消費電力モードと大電流容量を提供します。このデバイスには、システム電源機能とCAN-FD物理通信レイヤ（SPSB100Gバージョンでのみ利用可能）が搭載されています。

3つのスイッチング電源と2つのリニア･ボルテージ･レギュレータを組み合わせています。このデバイスはさらに、2つのウェイクアップ入力と高度なフェイルセーフ機能を内蔵しています。また、最大180日間の長時間タイマも組み込まれています。

ブースト･コントローラは、コールド･クランキング･パルス、スタート / ストップ時、バッテリ低下といった状態でも動作を維持するように設計されています。

さまざまな組み合わせにより、システム･マイクロコントローラ、内蔵CAN-FDトランシーバ（SPSB100Gバージョンのみ）、外部ペリフェラル負荷およびセンサに対し、複数の調整可能な電圧と電流による電源供給を行えます。SPSB100GおよびSPSB100GBは、システム電源設定1で設定されているデフォルト値（レール、パワーアップおよびパワーダウン･シーケンス）がユーザNVMスペースに格納された状態でSTの工場から出荷されますが、さまざまなアプリケーション･ニーズに基づいてお客様が再プログラムすることもできます。

STの標準SPIインタフェースによりデバイスの制御と診断が可能になり、ソフトウェアの開発が可能です。

また、自動車機能安全規格の安全性レベル（ASIL）で定義される機能安全要件を満たす必要があるアプリケーションをサポートします。