超低消費電力で複数の変調方式を備えるワイヤレスSTM32WL3x SoCのラインアップを拡大しています。
Arm Cortex®-M0+コア、Sub-GHz無線、および広帯域ウェイクアップ受信機をベースとするSTM32WL3x SoCは、複数の変調方式に加え、柔軟性をさらに高めるカスタム変調方式対応のIQインタフェースをサポートしています。
STM32WL3xは、IoTデバイス向けの高集積長距離無線ソリューションで、簡易設計アプローチとバッテリ寿命を延長する低消費電力を実現します。

以下を含むワイヤレスIoTデバイスの必須機能を提供します。

- オールインワン・アプリケーション・プロセッサSoC。部品点数(BOM)を最適化し、エンド・デバイスの実装面積と設計の複雑さを減らします。
- 長距離 & 低消費電力。
- 複数の変調方式およびプロトコルに対応。単一プラットフォームで多くの通信プロトコル(LoRa®は除く)をサポートすることで、設計・開発にかかる労力を減らします。
- ワイヤレス・アプリケーションの消費電力を削減することで(低消費電力機能)、バッテリ寿命を延長します。多数のアプリケーションやエナジー・ハーベスティングの使用により、10年間のバッテリ寿命を実現します。
STM32WL3x製品タイプ
STM32WL3xワイヤレスSoCでは、メモリ容量とピン数を柔軟に選択できます。
2種のECOPACK2®準拠パッケージにより、さまざまなレベルの複雑性に対応し、アプリケーション要件に応じた高いコスト効率を実現します。
.png)
STM32WL3のメイン無線は、最大-132dBmの受信感度、最大+20dBmのプログラム可能な送信電力、および低消費電力(10dBmで8mA)で長距離コネクティビティを提供します。さまざまな変調、各種無線規格のプロトコル向けのIQインタフェースをサポートし、主要なSub-GHz ISMバンドの159MHz~185MHz、413MHz~479MHz、826MHz~958MHzをカバーするグローバルな無線規制に準拠しています。
メータ・ライン
このラインは、水道 / ガス・メータ、ヒート・コスト・アロケータ、スマート・シティにおけるインフラストラクチャに最適です。
IoTライン
このラインは、スマート・ホーム、アセット・トラッキング、警報システムなどのアプリケーションに最適です。
モデム・ライン
このラインは、オープン・ネットワーク・コプロセッサとして使用されるよう定義されています。
アプリケーション
- (バンド169MHz、433MHz、868MHz、920MHz)
製品ポートフォリオの詳細はこちら

STM32WL3x用開発ツール
STM32WL3x開発エコシステムは、開発者に包括的なツールとリソースを提供し、STM32Cube開発エコシステムによるアプリケーション開発を効率化します。
STM32WL3xはSTM32Cube開発エコシステムに完全に統合されており、STM32CubeWL3ファームウェア・パッケージ、STM32CubeMX、STM32CubeProgrammer、STM32CubeMonitor、およびSTM32CubeIDEとのシームレスな統合を保証します。
無線開発ツール
STM32WL3xと接続し、その無線機能を評価するためのグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)であるWiSE-RadioExplorerや、シーケンサ・ドライバを使用して無線アクションを定義するフローグラフを構築するためのPCアプリケーションであるWiSE-RadioCodeGenといった無線開発ツールも利用できます。
STM32WL3 IPD(集積型受動デバイス)
STM32WL3のIPD(集積型受動デバイス)により、PCB実装面積を削減し、最高のRF性能を達成:
8種類のRF集積型受動デバイス(IPD)、MLPF-WL-0xD3 RF IPDの製品ポートフォリオが用意されており、STM32WL3のRF周辺回路として使用できます。RF IPDは、高調波フィルタのRF BOMとインピーダンス整合を小さな実装面積に集積することで、RF設計と市場投入までの設計・開発期間を短縮できます。