セルフレジ・ゲート:リモート管理が重要な理由  

現在の小売店のアクセス制御は、単なる機械式チェック・ポイントだけでなく、2つの機能を同時に実行する必要があります。1つはセルフレジのシームレスな運用の維持、もう1つは業務上必要なデバイスを効率的かつ効果的に管理できるよう、可視性と制御環境を店舗チームに提供することです。
 

繁忙な小売業界では、毎秒が非常に重要です。顧客が支払済みであれば、即座にゲートを開く必要があります。少しの遅延が、買い物客を苛立たせ、顧客体験とロイヤルティの低下を招く可能性があります。
 

そのようなニーズに基づき、ハンガリーを拠点とする小売店向けアクセス制御システムの開発企業であるLaurel社は、STの高性能STM32マイコンとToF測距センサを使用したソリューションを構築しました。しかし、ハードウェアの信頼性だけでは十分ではありませんでした。ヨーロッパ全土に加え、アラブ首長国連邦をはじめとする中東諸国の多くの小売店にソリューションを展開する同社は、店舗オペレータに対してゲートの状態をリアルタイムにリモートで可視化する必要もありました。さらに、調整や診断のたびに技術者を現場に派遣をなくすことも必要でした。

ターゲットのアイコン

課題

  • セキュアなウェブ・インタフェースを介したリアルタイム・アクセス制御の高度な専門性に基づく、リモート監視、OTAアップデート、リモート保守点検の実現
  • リモート・アクセス設定、診断、および保守用の直感的なダッシュボードの提供 
ソリューションのアイコン

ソリューション

  • 高性能STM32H7マイコン:単一デバイスによるリアルタイム制御、効率的なセンサ処理、およびセキュア・コネクティビティを実現
  • Cesanta社のMongoose(マイコン向け組み込みウェブUIフレームワーク):STM32H7マイコンにウェブ・ユーザ・インタフェース(ダッシュボード)、OTA(Over-the-Air)ファームウェア・アップデート、REST API、ファイル処理機能を直接追加
  • STのVL53 ToF測距センサ:ゲートが人や障害物に正確に反応することを可能にし、信頼性と応答性の高い動作の実現をサポート
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効果

  • 店舗チームのリモートでの可視性、制御および保守点検を実現し、ダウンタイムを削減しつつ、保守やトラブルシューティングを迅速化
  • コミッショニングの迅速化と簡略化に加え、エラーも減少
  • アクセス制御システムのコネクティビティと管理性が向上し、店舗内の人流が円滑化
写真:Attila Bessenyei氏

STの認定パートナー企業であるCesanta社の協力の下、STM32マイコンを使用して、店舗運営チームの完全な制御とリモート可視性により、買い物客のスムーズな入退店を実現するアクセス制御ソリューションを開発しました。

Attila Bessenyei氏, Laurel社 最高経営責任者

Laurel社がSTM32H7マイコンで動作するウェブ・ユーザ・インタフェースを構築した経緯

Laurel社の課題は、組み込みエンジニアリングの世界では珍しいものではありませんでした。同社は、信頼性の高いハードウェアや高精度の制御システムの設計には精通していましたが、ブラウザ・ベースのセキュアなインタフェースを開発するとなると、プロジェクトのスケジュールに影響が出る恐れがありました。そこで、ウェブ・レイヤをゼロから開発するのではなく、STの認定パートナー企業であるCesanta社のサポートを受けることにしました。

 

Laurel社は、Cesanta社のMongooseライブラリを利用することで、ウェブ・インタフェースとOTAファームウェア・アップデート機能をデバイス自体に直接追加することができました。それにより、具体的には、店舗スタッフは標準的なブラウザを介してダッシュボードにアクセスすることで、ゲートの状態やアクティビティの確認、動作設定の調整、トラブル・シューティングの支援、ファームウェアのリモート・アップデートなどを行えるようになります。このレベルの可視性と機能性は、小売業者にとって重要で、ダウンタイムの削減、保守の迅速化、複数拠点における複数システムの管理の簡略化につながります。 

Cesanta社のおかげで、当社チームの負担は大きく軽減されました。その結果、自社で開発するよりもはるかに簡単に、信頼性の高いプロダクション・レベルのウェブ・レイヤをSTM32マイコンに追加できました。

Zoltán Héjj氏, Laurel社 マイクロコントローラ・チーム・リーダー

アクセス制御からリモート保守点検まで

STM32H7マイコンは、ゲートの円滑な運用を可能にする高速性と信頼性をLaurel社に提供します。一方、Mongooseは包括的なダッシュボードを通じて、直感的なリモート制御を実現するプロダクション・グレードのウェブ・レイヤを追加します。これらを組み合わせた技術システムによってスムーズな小売体験が可能になり、顧客が会計後に立ち止まらなければならないという煩わしさを感じることのない環境を実現します。それは、Laurel社の多くの顧客の1つである生活協同組合のような小売業者にとって、中断の減少、問題発生時の対応の迅速化、買い物体験の向上を意味します。小売業では、わずかな遅れが時間以上の損失を招き、販売の損失につながる可能性があるからです。

Laurel社について

Laurel Retail社は、30年以上の経験により市場をリードする小売テクノロジーのプロバイダです。POSシステム、セルフレジ、アクセス制御技術など、エンドツーエンドの小売ソリューションを設計、開発、運用しています。同社のソリューションは、ヨーロッパおよび中東における数千の店舗をサポートしており、小売業者の業務効率、セキュリティ、顧客体験の向上に貢献しています。

Laurel社のロゴ(白)

Cesanta社について

Cesanta社は、マイクロコントローラやIoT機器向けの組み込みウェブUIフレームワークであるMongooseを開発したテクノロジー企業です。Mongooseは、組み込み開発者がブラウザ・ベースのダッシュボードや設定ページをデバイス上に直接構築できるようにするもので、軽量のネットワーク・ライブラリ(TCP/IPスタック + TLS + HTTP + WebSocket + MQTT)と、フロントエンドのスキル不要で完全なダッシュボードを生成するウェブUIウィザードを兼ね備えています。 

Cesanta社のロゴ

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