スマートホーム用ロボット向けの先端技術を身近なものに
従来の芝刈り機に付き物だった日曜日の騒音は、過去のものになりつつあります。長年、ロボット芝刈り機は、広大で複雑な形の庭を持つ住宅オーナーの支持を中々得ることができませんでした。
2025年、マイクロモビリティ・ソリューションのリーダーとして世界的に知られるSegway社は、あらゆる地形に対応したロボット芝刈り機を開発するという大胆なビジョンを掲げて、ガーデニング市場に参入しました。その結果、Navimowが誕生し、市場で最も人気のあるブランドの1つになりました。その名のとおり、STの高度なGNSS測位技術を利用して、複雑な形の庭でも驚くほど正確にナビゲートしながら走行します。
課題
- 規模や難易度に関係なく、どのような地形でも正確に測位し、スムーズに移動できる芝刈り機の開発
ソリューション
- 車載用に開発されたSTのGNSS測位用レシーバ「Teseo」をコンスーマ用途に適用
効果
- X3シリーズの発売により、Segway Navimowは最も人気のあるブランドの1つとしての地位を確立
芝生の上を極めて高い精度で移動
芝生の手入れは簡単に見えるかもしれませんが、障害物をよけながら庭の中を移動するロボットにとって、決して簡単なことではありません。地面自体が複雑なモザイクを呈しており、少し例を挙げただけでも、傾斜やくぼみといった地形の起伏、花壇の所々に生い茂る草、隠れた根、スプリンクラ・ノズル、庭のホースなどが存在します。これらの自然と建築上の特徴は、最先端の芝刈り機でさえも混乱させる可能性のある信号の死角を生み出します。そこで、STの GNSS測位用レシーバ「Teseo」は、Segway Navimowの最新製品であるX3シリーズにとって、絶えず変化する庭において、時に複雑な環境でも自らの位置を正確に測位する上で不可欠なものとなりました。
“
STのおかげで、当社の芝刈り機は、
家庭用ロボティクス分野ではかつては
想像もできなかったレベルの精度で動作します。”
George Ren氏, Segway Navimow社 最高経営責任者
STが車載用GNSS測位ICを家庭用ロボット向けに投入した経緯
STのGNSS測位用レシーバ「Teseo」には、長年、車両ナビゲーションを支えてきた実績があります。2025年、それと同じ高度なテクノロジーをスマート・ホーム・ロボティクス分野に慎重に適応させ、利用できるようになりました。Segway社は、STの緊密な協力の下、同社の主力ロボット芝刈り機Navimow X3シリーズに、衛星信号接続効率を従来のGNSSシステムよりも20%~30%向上させる革新的なST製品を搭載しました。このコネクティビティの強化により、同製品は樹木の樹冠の下やフェンスの近くといった、従来のGNSSでは対応できないことが多い困難な環境でもスムーズに移動することができます。Navimow X3シリーズは、センサとAIを組み合わせることで、180種類以上の一般的な庭の障害物を認識して回避することができ、安全安心かつ効率的な芝生のメンテナンスを実現します。
最高のサポートが育むイノベーション
Navimowシリーズの開発において、Segway社が複雑なGNSS統合の問題に直面した際、STのエキスパートは迅速に対応し、製品開発スケジュールに支障を来すことなく統合の問題のトラブル・シューティングと解決に協力しました。このレベルのサポートは、精度と信頼性が譲れない、自動運転などの最も要求の厳しいアプリケーションにおけるSTの豊富な経験に裏付けられています。Segway社のロボット芝刈り機は、自律型ロボット・タクシーと同じ厳密さと革新性を備えており、このパートナーシップの変革の可能性を明確に表しています。
“
STはハードウェアにとどまらず、
成功に必要なサポートによって企業に力を与えます。”
George Ren氏, Segway Navimow社 最高経営責任者