STマイクロエレクトロニクス、新しいプロトコルに対応したクラス最高の電力線通信チップセットを発表
最新の認証取得済みプロトコルに対応した電力線通信チップセット ST8500をベースにした スマート・グリッドやスマートな都市・鉄道向けソリューションを European Utility Week 2018で展示 Geneva / 05 Nov 2018STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、電気・ガス・水道メータ以外の産業機器(スマート・シティ、街路照明、再生可能エネルギー制御、スマートな鉄道用トンネル・駅など)向けの通信プロトコルであるG3-PLCの通信規格CENELEC B認証取得済みプロトコル・スタックを搭載した電力線通信(PLC)ソリューション ST8500を発表しました。
すべてのG3-PLCの規格および周波数帯域に対応するST8500は、CENELECおよびFCC帯域でPRIME 1.3.6~PRIME 1.4までのすべてのPRIME規格に対する認証取得済みライブラリを提供しています。すべてのスタックにおいて、あらゆる分野で優れたネットワーク適用範囲を保証するための高性能ルーティング・アルゴリズムが採用されています。
European Utility Week(2018年11月6日~8日、ウィーン、Messe Wien)のSTのブース(B.p19)では、ST8500を使用したスマート・メータおよび産業機器分野の主要顧客の新製品を展示しました。
プログラム可能なST8500は、さまざまなPLC規格の変調とコーディング方式を処理する専用リアルタイム・エンジンと、上位層の処理およびシステム制御を担う電力効率に優れたArm® Cortex®-M4Fプロセッサを搭載しています。これにより、機器メーカーは、単一のハードウェア・プラットフォームで複数の市場と地域に対応することができるほか、リモート更新により、現場の資産を長期にわたって使用することができます。AES暗号化エンジンなど、スマート・エネルギー・アプリケーション向けの専用ペリフェラルも実装されている同製品は、消費電力が受信モードで100mW未満であるほか、最も厳格な業界仕様に適合しており、新しいスマート・メータによるグリッドへの負荷を最小限に抑えます。
ST8500は、内蔵されている包括的なアナログ・フロントエンド(AFE)により、STLD1ライン・ドライバに直接接続できるため、シングル・ベンダーによる実用化された完全な電力線トランシーバ・ソリューションに貢献します。また、高いドライバ性能と、シングル・エンドで18V、差動モードで36Vという広範な出力範囲にわたる高い線形性を持つ同製品は、ノイズの多いケーブルでも信頼性の高い通信を行えます。2チップの構成により、スマート・グリッドやIoT機器において、クラス最高の性能、超低消費電力、高い柔軟性およびコスト・パフォーマンスに優れたコネクティビティを実現します。
電力線通信の市場を20年以上にわたってリードしてきたSTは、G3-PLC、PRIME、Meters and Moreなど、すべての主要なPLCプロトコル・アライアンスにおいて重要なメンバーであり、主にスマート・メータ向けに約1億個のパワーライン・モデムICを提供してきました。
ST8500はQFN56パッケージ(7 x 7 x 1mm)、STLD1はQFN24パッケージ(4 x 4 x 1mm)で提供され、現在入手可能です。価格およびサンプル提供については、STのセールス・オフィスまたは販売代理店までお問い合わせください。
詳細については、www.st.com//st8500-stdl1-prをご覧ください。