eval-l99dz200

電力効率を向上させて未来の自動車の電動化を実現する次世代車載用ドア・ゾーン・システムIC

STのフロント・ドライブ・リア・トポロジは、電動トランク・アプリケーション向けなど、ドア・ゾーン・アーキテクチャを最適化するように設計されています。フロント・ドアおよびリア・ドアの主なエレクトロニクスを、フロント・ドア・モジュール内部(運転席側と助手席側の両方)に搭載しています。

ドア・ゾーン

この特定のトポロジ向けに開発された単一のL99DZ200Gドア・ゾーン・システムICは、高度なパワー・マネージメント機能を搭載しており、フロント位置から2つのパワー・ウィンドウ(1つはフロント・ドアに、もう1つはリア・ドアに装備)を駆動できます。

L99DZ200Gは、電動トランク・ソリューションでは、電動トランクの開閉に使用される両方のスピンドル・モータを管理できます。電動トランク自体をロックする電子ラッチを制御できるほか、電動トランクに搭載されているその他の標準的な負荷(ブザー、ホール・センサ電源、LEDおよび電球の電源など)の管理にも使用できます。

試作や設計のテストに役立つ開発リソース

STでは、試作や設計のテストに役立つ包括的な開発リソース・セットを提供することで、開発期間を短縮しています。

eval-l99dz200

専用のL99DZ200G評価ボード(EVAL-L99DZ200)には、SPC582B60車載用マイクロコントローラをベースにしたマザーボードが付属しています。このマザーボードは、L99DZ200G ICを監視し、駆動するためのロジック・セクションを備えたドーターボードを搭載しています。このボードは、デュアルHブリッジを駆動するLINおよびHS-CAN通信レイヤを備えており、試作をすばやく開始できます。

L99DZ200G評価ボード向けの使いやすいグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)

L99DZ200G評価ボード向けの使いやすいグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)

C++を使用して開発されたこの直感的なグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)は、SPC582B60ベースのマザーボードで動作します。マザーボードは、ドーターボードに実装されたL99DZ200Gデバイスを駆動する専用のファームウェアでプログラムされています。

開発者は、このインタフェースから、利用可能なすべてのL99DZ200Gの設定とパラメータに完全にアクセスできます。

L99DZ200Gマルチ出力ドライバをベースとするパワー・リフトゲート・コントローラ・ボード

パワー・リフトゲート・コントローラ・ボード

AutoDevKit開発エコシステムの一部であるAEKパワー・リフトゲート機能ボード(AEK-MOT-TK200G1)は、ゾーン・コントローラとして設計されており、L99DZ200G Hブリッジ・ゲート・ドライバを介して最大3つのDCモータを制御できます。

SPC582B60E1汎用車載マイクロコントローラで構成されたこのボードは、両方のHブリッジで電流センシングをサポートしており、ホール・センサによるリフトゲート開閉時の位置検出と障害物の検出に対応できます。

プリロードされたファームウェアで開発されているため、開発者はCANバス経由で外部ドメイン・コントローラを使用してこのボードを容易に制御できます。追加のソフトウェア・コンポーネントは、使いやすいSPC5-STUDIO開発環境で動作するAutoDevKitソフトウェア・ライブラリ(STSW-AUTODEVKIT)から入手可能です。

アプリケーション例

車載用機器 カー・ボディ & コンビニエンス
車載用ドア・モジュール ドア制御モジュール
照明機器 パワー・トランク / テイルゲート
車載用シート・モジュール シート・モジュール制御