- 60° x 60°の正方形の視野角(FoV)(対角90°)
- 4 x 4または8 x 8の分割ゾーンに対応するマルチゾーン測距出力
- 自律低電力モード
- 最大350cmの測距

90°のFoVを備えた8 x 8マルチゾーン対応のToF測距センサ
90°の広いFoVを備えた高速かつ正確なマルチゾーン対応の測距センサ
超広角FoVを必要とするアプリケーション向けに専用設計されたVL53L7CX ToF測距センサは、対角90°のFoV(60° x 60°四方のFoV)を提供します。世界初の光学メタサーフェス・テクノロジーに基づいたVL53L7CXは、8 x 8ゾーンのマトリックス(64ゾーン)を提供し、最大350cmの測距を高速スピード(60Hz)で動作できます。
VL53L7CXは、ロボティクス、スマート・スピーカ、ビデオ・プロジェクタ、コンテンツ管理のような、超広角FoVが求められるアプリケーションに最適なセンサです。マルチゾーン対応と90°のFoVを組み合わせることで、ジェスチャ認識、ロボティクス用SLAM、スマート・ビルディング向け低消費電力システムのアクティベーションといった新たなユース・ケースに対応しやすくなります。
主な機能
- ゾーンごとに複数の対象物の検出・測距が可能
- 60Hzフレーム・レート対応
- ゾーンごとのモーション・インジケータ
- 940nmの不可視光
アプリケーション例
- 超広角FoVとマルチゾーン・スキャンにより、コンテンツ(トラック、タンク、ごみ箱などの使用量)の管理が可能
- スマート・スピーカ、掃除機といった超広角FoVを必要とするアプリケーション(3つのセンサで180° x 60°のFoVを実現)
- 検出範囲が広いジェスチャ認識
- 超広角FoVが求められるデバイスで、ユーザを検出し、デバイスを起動(スマート・ビルディング、スマート照明)
- ビデオ・プロジェクタ用のキーストーン補正
- ロボティクス・アプリケーション(SLAM、壁面トラッキング、小型対象物検出、段差検出、フロア・タイプ認識)
- AR / VRの機能強化。マルチゾーン測距によるデュアル・カメラ立体視と3D深度アシスト
- IoT(ユーザや物体の検出)
- ビデオ・フォーカス・トラッキング。60Hzの速度で、連続フォーカス・アルゴリズムの最適化が可能
関連情報
STM32 Nucleo向けのVL53L7CX ToF 8 x 8マルチゾーン測距センサ拡張ボード
エアギャップ調整可能なカバー・ガラス・ホルダとArduino® UNO R3コネクタ、そしてコード例やグラフィカル・ユーザ・インタフェースを含む完全なシステム・ソフトウェアを備えた、すぐに使用できるVL53L7CX評価キット。
VL53L7CX ToF拡張ボードとSTM32F4 Nucleo開発ボードを含むSTM32 Nucleoパック
VL53L7CX評価キット(X-NUCLEO-53L7A1)をベースとする本パックには、STM32F4 Nucleo開発ボード(NUCLEO-F401RE)が付属しています。任意のSTM32マイクロコントローラで新しいアイデアを試したり、プロトタイプを作成したりできる、安価で柔軟性の高いキットです。
VL53L7CX ToF拡張子基板
この小型の拡張子基板は、開発プロトタイプに簡単に組み込んで、ワイヤを使用して3.3V電源を供給することができます。
ToFセンサ向けのSTM32Cube拡張ソフトウェア
すべてのToFセンサ用のドライバ、事前コンパイルされたバイナリ、サンプル・コード、およびアプリケーション例を内蔵しており、リアルタイムのセンサ・データをPCに送信することができます。
スケジュール
- ToFセンサの動作原理と、センサを使用すべきケース
- メタサーフェス・テクノロジーを内蔵したSTの最新のFlightSense™ ToFセンサの主な利点
- ToFの実際のユース・ケースと世界の市場トレンドの概要
- STのToF開発者リソースで設計上の課題を克服し、開発時間を短縮する方法