エッジAIセンシング・キットの導入当初の目的は組み込みビジョン・インテリジェンスの能力を示すことで、デモのためのシナリオ第1号として果物の検出と計数が選ばれました。今回の使用用途は、正確なリアルタイム在庫管理が不可欠なスマート小売において、このテクノロジーの有効性を明確に示します。最初は食料品に注目したものの、基盤となるエッジAIビジョン・テクノロジーは、スマート・ホーム、スマート・シティ、在室監視、その他の状況認識オートメーション・システムなど幅広い分野に適用できます。
5メガピクセルのカメラが高解像度の画像を取得し、それをイメージ・シグナル・プロセッサ(ISP)サブシステムが処理します。256 x 256にリサイズされた画像が、NPU(Neural-ARTアクセラレータ)に送られ、果物や手を検出します。バウンディング・ボックスの後処理により、果物を種類ごとに数え、果物に対する処置を検出します。イベントはイベント・コントローラによって管理され、タイムスタンプを付けて記録されます。これと並行して、ISPによって960 x 960の画像が生成され、これがH.264エンコーダによってビデオ・エンコーディングされたうえで、USBまたはWi-Fiを介してストリーム送信されます。リモート監視のためのテレメトリは、IoTコントローラが処理します。
この実物大模型に使われているセンサは、Sony IMX335 5MP RGBです。
アプリケーション固有の要件を満たせるように、E2IP社は各種センサを搭載したその他の拡張ボードを提供できます。
データセット:
モデル:
重みパラメータ(Flash):2.9MB
実行サイズ(RAM):880KB
推論時間:33ms
1秒あたりの推論回数:30
執筆:E2IP Technologies & Siana Systems | 最終更新:2025年5月
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