課題
スタイリッシュかつ強力なARグラスを生み出すことは、長年にわたる課題でした。これまで開発者は、エネルギー消費量とデバイスの重量を抑えつつ、イメージ・センサ、イメージ・シグナル・プロセッサ(ISP)、メモリ、アプリケーション・プロセッサなど、複数のコンポーネントを集積化する必要がありました。さらに、堅牢なAI機能を備え、かつ一日中着用できるARグラスを実現することは、ほぼ不可能でした。消費電力を抑えつつ、遅延や過度の発熱なしでリアルタイムのデータ処理を実現する必要があるからです。
アプローチ
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STM32N6マイコンの登場は、当社の商品にとって画期的でした。ニューラル・ネットワーク処理ユニットとイメージ・シグナル・プロセッサの搭載により、高度な機能を備えた超軽量ARグラスが実現しました。当社は、STのエッジAIソリューションを活用して、次世代の情報表示とARインタラクションを再定義しました。
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Zhou Xing博士, Meta-Bounds社、共同創業者
Meta-Bounds社のARグラスは、リアルタイムの翻訳や物体の識別などの高度な機能が詰まった一日中着用できる軽量デバイスを実現し、組み込みAIがウェアラブル・テクノロジーを一変させる力を示しました。ARグラスに組み込まれた組み込みAIハードウェアを活用することで、没入感の高いエネルギー効率に優れたAR体験に新たな基準を打ち立て、スマートなウェアラブル・デバイスが当たり前のように日常生活を便利にする世界への道を開きました。
執筆者:Meta-Bounds、ST | 最終更新:2025年6月
リソース
STM32Cube.AIで最適化
STM32Cubeの無料の拡張パッケージX-CUBE-AIを使用すると、ニューラル・ネットワークや機械学習モデルなどの学習済みAIアルゴリズムを、STM32用の最適化されたCコードに自動変換できます。
STM32N6シリーズに最適
Arm® Cortex®‑Mプロセッサをベースとする32bit汎用マイクロコントローラのSTM32ファミリは、より柔軟かつ自由なアプリケーション開発を実現します。高性能、リアルタイムの処理能力、デジタル信号処理(DSP)、低消費電力 / 低電圧動作、コネクティビティなどのさまざまな機能を集積した製品により、開発をサポートします。