L99BM2P

概要

L99BM2Pは、短絡時に高電圧バッテリ･ラインを迅速かつ確実に遮断することができるシングル･チャネル･パイロヒューズ･ドライバです。

この機能を実現するために、このデバイスはHSとLSのPowerMOSから成るデュアルFET出力ステージを備えています。ステージは閉ループ電流フィードバックを装備し、作動プロファイルによって電流値と動作までの時間の両方をプログラミングすることができます。

さらに、パワー･ステージでは、作動の成否に基づいて、定義された回数を自動再実行することができます。

このデバイスは、2つのSPIコマンドまたは2つのデジタル入力（FENH/FENL）からトリガ信号を生成できるプログラム可能な作動ロジックを内蔵しています。

デジタル入力トリガは、レベル･エンコードとPWMエンコードの両方に互換性があり、16kHzと125kHzのエンコードされた信号に対応します。

このデバイスは、タンク型コンデンサ、またはバッテリが切れた場合のエネルギー予備（ER）として使用される外部コンデンサの充電に対応します。内部昇圧レギュレータを使用して、プログラム可能な設定値をERコンデンサの電圧を制御することができます。ECUバッテリが切れた場合でも、入力バッテリ電圧を昇圧することで、ERコンデンサに必要なエネルギーを蓄えることができます。

このデバイスは、エネルギー効率に優れながら、最大限の安全性と性能を発揮するように設計されています。低消費電力動作により、アイドル時の消費電力を最小限に抑え、デバイスを超低消費電力状態に保ちながら、すべての診断を実行できます。

自己診断の実行周期は、あらゆるFTTIに適合するようにプログラムすることができます。このような超低消費電力状態でも、デバイスはウェイクアップ / トリガ･ソースに敏感に反応し、作動の準備を整えます。

多くの安全メカニズムがL99BM2Cに実装されているため、L99BM2Cコンパニオン･チップと組み合わせて動作させることで、ソフトウェア開発を簡素化することができます。