STM32Cube拡張パッケージは、STM32Cubeソフトウェア・パッケージを補完する組込みソフトウェア・コンポーネントです。特定のアプリケーション・ユース・ケースだけでなく、STM32マイクロコントローラ(マイコン)とコンパニオン・チップに加え、センシングやパワー・マネージメント、コネクティビティ、オーディオなど、さまざまな領域におけるSTデバイスの実装を可能にします。
STおよび認定パートナー企業が作成したSTM32を中心とする幅広いスケーラブルな開発エコシステムにより、STM32Cube拡張パッケージの数は増え続けています。STM32Cube拡張パッケージには、STが提供・保持するX-CUBE製品と、パートナーおよびサード・パーティにより開発・保持されるI-CUBE製品が含まれています。
STM32Cube拡張パッケージの活用方法
STM32Cube拡張パッケージでは、クラウド通信(Amazon AWS / Microsoft Azure® / Google GCPなど)、LoRa®、Sigfoxおよびセルラー通信、NFC、産業システム向け通信プロトコル、暗号ライブラリ、センサ・ドライバ、モータ・コントロール・アルゴリズム、安全性についてのセルフテスト・ライブラリなど、すぐに使用できるさまざまな拡張パッケージを見つけることができます。
Azure® RTOSミドルウェア・スイートが正式にSTM32Cubeの一部として統合され、既存のSTM32シリーズにAzure® RTOSミドルウェアを正式に導入したSTM32Cube拡張パッケージにより、開発者がそのすべての機能を利用できるようになりました。
STの開発ボード上ですぐに動作させることが可能で、 IAR Embedded Workbench®、MDK-ARMおよびSTM32CubeIDEなどの統合開発環境(IDE)に対応した複数のサンプル・コードが含まれています。
一部のSTM32Cube拡張パッケージは、STM32CubeMXおよびSTM32CubeIDEソフトウェア・ツール(STM32ツールセット)向けに拡張されています。ユーザは、グラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)でSTM32Cube拡張パッケージのソフトウェア・コンポーネントを設定し、新たに生成されたプロジェクトにそれらを自動的にインポートすることができます。そのため、スケーラブルなソフトウェアを作成し、互換性を持つ他のSTM32マイコンやハードウェア・ボードまたはプロトタイプに迅速に移植することができます。
STM32Cube拡張パックの詳細
STM32ツールセット向けに強化されたSTM32Cube拡張パッケージの詳細 Azure® RTOS STM32ツールセット向けに強化されたSTM32Cube拡張パッケージの詳細 |
独自のSTM32Cube拡張パッケージを開発している、または開発を予定している方へ
概要は、STM32マイクロコントローラのWikiにある「How to develop an STM32Cube Expansion Package」をご覧ください。 |