IPS1025HF

概要

IPS1025HFは、容量性負荷、抵抗負荷、および誘導負荷の駆動が可能なシングル･ハイサイド･スイッチICで、片側はグラウンドに接続されています。

60Vの動作範囲と12mΩのR_DS-ON（Typ.）に加え、拡張診断機能（過負荷、過熱）を搭載し、スタートアップの伝播遅延は60us未満（インタフェースType CおよびDにクラス3を実現）であることから、より高度なSILに対応した適切なアーキテクチャを実装するアプリケーション向けに最適なICとなっています。

このICは、非常に低いR_DS-ON（最高125℃のT_Jで25mΩ以下）が特徴で、最大2.4Aの定常動作電流までのアプリケーションに適しています。

ジャンクション温度センサにより、出力チャネルはジャンクションの温度上昇から保護されます。さらにケース温度をモニタリングするための温度センサも搭載されているため、過熱状態の出力チャネルは、ケース温度がリセット温度を下回るまで通常動作には戻りません。

過負荷保護回路が組み込まれており、出力電流をモニタして、アクティベーション閾値（I_PK）のトリガで出力スイッチのインピーダンスの調節を開始し、ICおよび負荷を保護するために出力電流をI_LIMで制限します。

また、容量性負荷（照明など）や起動時にピーク電流が必要な負荷をスマートに駆動するために、アクティベーション閾値と制限レベルの2種類のセット（I_PKH、I_LIMHおよびI_PKL、I_LIML）を提供しています。

IC診断機能は、出力チャネルで過負荷または過熱が発生するとアクティブ化されるFLT₁ピンとFLT₂ピン（両方とも電流ソース）に基づいて行われます。