STの650V IHRは、リバース・コンダクタンスIGBTと低ドロップ・フリーホイール・ダイオードをモノリシック集積化した、動作周波数範囲16kHz~60kHzのIHおよびソフトスイッチング・アプリケーション専用に開発されたシリーズです。
コレクタ電流定格として30A、40A、50Aが用意されたこのシリーズは、動作周波数全域で伝導およびスイッチング損失を最小化し、家庭用および産業用加熱アプリケーションのシステム効率を最大化することを目標に設計されています。
IHRシリーズは、トレンチゲート・フィールドストップ・テクノロジーに基づくIGBTと、パッケージへのダイオード組み込みを不要とする内蔵低ドロップ・フリーホイール・ダイオードをモノリシック集積化することで電力密度と電気的性能を改善します。
50AのデバイスはTO-247ロングリード・パッケージで現在提供中です。30Aと40Aのバリアントは、近々リリース予定です。
アプリケーション
共振およびソフトスイッチング型のコンバータ・トポロジ向けに最適化されたIHRシリーズは、次のようなアプリケーションを想定しています。
IH
電子レンジ
メリット
- 低ドロップ・フリーホイール・ダイオードをモノリシック集積化したことで、通常IGBTとともにパッケージに封止される独立したダイオードが不要となり、インダクタンスの最小化と電力効率の向上を実現しています。
- 1.45V(typ.)という極めて低いVCE(sat):により伝導損失が低減され、システム効率が向上します。
- ソフトスイッチング・アプリケーション向けに最適化されたIHRシリーズの設計は、動作周波数範囲の全域でスイッチング損失を最小化し、家庭用および産業用加熱アプリケーションのシステム効率を最大化することを目標にしています。
- 幅広い動作周波数範囲:16kHz~60kHz(typ.)により、シングルゾーンおよびマルチゾーンのIH設計に対応できます。
- 熱抵抗が小さいことで、コンパクトで熱効率に優れた設計が可能です。
- 最大接合部温度Tj = 175℃が、厳しい熱環境でも高い信頼性を提供します。