ソリューション概要
48Vの入力電圧から60Wの出力電力を供給し、連続導通モードで動作する高効率の同期整流式フライバック・コンバータ
STは、高効率のDC-DC変換を実装し、42VDC~56VDCの入力(公称入力電圧48V)から60W(12V / 5A)の出力を管理できるソリューションを提供しています。低電力~中電力の通信アプリケーションやPoE給電で動作するデバイス(IP監視カメラやアクセス・ポイントなど)に最適です。電力変換段は、STのPoEチップセットPM8804によって管理されるフライバック・トポロジをベースにしています。PM8804には、小型かつ高効率の48Vコンバータに必要な回路がすべて内蔵されています。2次側には、マルチモード・フライバック・コンバータ用の適応型同期整流コントローラ「SRK1000」が採用されています。SRK1000は、同期整流(SR)用MOSFETの導通時間を最大化する革新的な制御スキームを備え、きわめて高い変換効率の実現に貢献します。同期整流パワーMOSFETとして使用される STL130N8F7には、STripFET™ F7技術が活用されており、オン抵抗を低く抑えつつ、より高速かつ効率的なスイッチングを実現します。
電源は、約93%のきわめて高い効率を実現し、40%~100%負荷時において安定した効率曲線を維持します。また、包括的な保護機能が搭載されているため、自己保護機能が付いたコンバータにより、システム・レベルで大規模な障害が発生するリスクを低減することができます。
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搭載製品の特徴
- 異なる負荷と入力電圧で、最大約93%の優れた効率を実現
- 革新的な制御スキームを採用した適応型同期整流
- 専用PINで設定可能な高速スイッチング周波数(200KHz)で部品の小型化に貢献
- 時刻の設定が可能なソフトスタート
- ソフト・ターンオフ(無効化設定可能)
- プライマリ側でローサイドのアクティブ・クランプ回路に補完的なPWMオプションを使用可能