高齢化社会における自立した生活の保護

世界の平均寿命は延び続けています。その朗報の裏には、多くの高齢者が大切な人のそばで、地域社会とつながりながら、住み慣れた自宅で暮らすことを望んでいるという静かな現実があります。そうした傾向は、医療・社会システムのあり方に変革をもたらすと同時に、パーソナル・セーフティ技術が果たすべき役割に対する期待を高めています。転倒や急な体調不良で誰かがヘルプ・ボタンに手を伸ばした際には、一瞬の遅れも許されません。 

 

Chiptech社は、テレケア分野を事業領域とする企業です。同社は、一見シンプルながら現実世界の状況に合わせて設計され、失敗の余地がないテレケア・システムにより、人々の生活に有意義な変化をもたらしています。  その約束は、10年以上にわたり、STM32マイコンを重要な要素として、シリコン・レベルで支えられてきました。

ターゲットのアイコン

課題

  • 信頼性の高いテレケアによる、低コストでの高齢者の自立した在宅生活の実現
  • アラーム基準がそれぞれ異なることや、欧州CRAなどのセキュリティ要件の厳格化といった、世界的な規制の複雑化への対応
  • 主要半導体チップの長期供給の保証による、製品ライフサイクルの確実性の確保と部品の変更による不必要な設計変更の防止 
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ソリューション

  • 低消費電力STM32マイコンによる10年以上のサポート
  • STM32のメモリ容量と性能を活用してEUの新しいアラーム規格に対応することで、1つの設計で複数の地域に対応可
  • STM32U5のセキュリティ対応機能を利用
  • STの10年間の長期製品供給保証プログラム  
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効果

  • エラーのないミッション・クリティカルなテレケア・システムを実現
  • 高齢者が大切な人の近くで、地域社会とつながりながら、住み慣れた自宅で長く暮らせるように支援
  • 適切なタイミングで個人にサポートや支援を提供することで、早期退院を可能にし、地域医療リソースの負荷を軽減

Chiptech社がSTM32でテレケア・システムを構築した理由

Chiptech社は、STM32Lマイコンを中心に各種パーソナル・セーフティ製品を開発していましたが、現在はSTM32U5マイコンに移行しています。当初、同社のテレケア・システムの主な技術的課題の1つは、設計上と製造上の実用性を維持しながら、小型ベース・ユニット内部の複数のI/O電圧を管理することでした。STM32アーキテクチャは、1つのデバイスで複数のI/O電圧の混在に対応できるため、Chiptech社はハードウェアを簡素化して複雑さを低減し、追加の電圧変換部品を不要にしました。その結果、プラットフォームの進化に対し、製品の品質とコスト効率を維持しやすくなりました。しかし、最終的に最も重要だったのは信頼性でした。Chiptech社のテレケア機器は、いざというときに脆弱な人々を守るためのものであり、その使命においてSTM32マイコンは明確な違いをもたらしました。

 

ST製品は、メイン・マイコン以外に、Chiptech社のパーソナル・ヘルプ・ボタン、支援テクノロジー、GPS、携帯型個人用緊急対応機器、ベース・コミュニケータにも組み込まれています。

Abby Moore(CEO)の写真

テレケアの世界では、
あらゆる設計上の決定が現実世界に影響を及ぼします。
STM32マイコンにより、高い信頼性とお客様が納得できる価格の最適なバランスを実現できました。

Abby Moore氏, Chiptech社 最高経営責任者(CEO)

STM32で国境を越えてテレケアを拡張

現在、Chiptech社はそのミッション・クリティカルなテレケア・システムを、安全性、レジリエンス、セキュリティに関する期待が急速に高まっているヨーロッパなどの規制の厳しい市場に展開しています。STM32は、この事業展開の中核を引き続き担っています。Chiptech社は、選定したSTM32のメモリ容量と高い性能により、マイコンの限界に達したり、ハードウェア・プラットフォームを再設計したりすることなく、CE RED DAおよびCRAのサイバー・セキュリティ基準を満たすことができています。つまり、1つのデザインを微調整することで、一貫したユーザ体験を維持しながら複数の地域に対応できるということです。セキュリティ規制が強化される中、Chiptech社は処理能力とセキュリティ機能の強化に向けて、STM32U5シリーズへの移行を進めています。それらの機能はすでに搭載されており、必要に応じていつでも有効化できるため、将来のコンプライアンス要件に対応し、テレケア製品の将来性を確保し続けるための明確な道筋が見えています。

Paul Wright氏の写真

STの部品選定は、EUサイバー・レジリエンス法(CRA)
などの厳格なコンプライアンス要件に対応する上で役立っています。

Paul Wright氏, Chiptech社 研究開発マネージャー

ファミリ企業にとって信頼できるチップ・サプライヤが重要である理由

Chiptech社のようなファミリ経営の企業にとって、信頼できる半導体パートナーは単なるサプライチェーンの利便性にとどまらず、パーソナル・セーフティ製品を頼りにする人々への約束に不可欠な要素です。チップの安定した調達は、生産を円滑に進める上で役立っており、Chiptech社がテレケア・システムの品質、信頼できる性能、ニーズの変化に応じた納期どおりの受注生産能力に信頼を寄せる企業顧客にサービスを提供することを可能にしています。また、STの10年間の長期供給保証プログラムによる高品質のマイコンの安定供給により、数年先ではなく数十年先を見据えて考えることも可能です。STのようなパートナーが、安定したロードマップと強力な製品供給力を提供すれば、Chiptech社のような企業は突然の設計変更を恐れることなく、プラットフォームの進化に投資することが可能になります。規制の厳しい市場では、そうした信頼性はコンプライアンスを支えるだけでなく、ST製品を中心にサービス提供体制を構築してきた長年の企業顧客との信頼構築にも役立っています。

命に関わる
テレケアの世界では、チップも必要ですが、
それ以上に確実性が必要です。STは、すべての納入に関する明確な可視性を含め、両方を提供してくれます。 

Tim Greene氏, Chiptech社 オペレーション・マネージャー

Chiptech社について

Chiptech社は、SmartCareソフトウェア・アプリケーションを搭載した高品質のデジタル・テレケアおよびパーソナル・セーフティ機器の設計・製造に特化した非上場企業です。同社の製品は、高齢者が大切な人を安心させながら自立した在宅生活を長く続けられるように支援します。2000年にニュージーランドで設立され、ニュージーランド、オーストラリア、英国、スペインに従業員を擁する同社は、今やデジタル監視型パーソナル・アラームの大手プロバイダに成長しています。研究から設計、製造、実装、サポートに至るまで、すべての活動の中心に顧客を据えています。