機械学習コアおよびデュアル動作モード内蔵の車載用6軸慣性モジュール
3軸デジタル加速度センサと3軸デジタル・ジャイロセンサを搭載したシステム・イン・パッケージ(SiP)であるASM330LHHXは、+105℃までの広い動作温度範囲に対応し、車載用ノン・セーフティ・アプリケーション向けに設計されています。
また、最大16個の並列実行可能な内蔵のステート・マシンを個別にプログラムし、自動車の状態(停車中または運転中)などのモーション検出、盗難防止アラーム、および衝撃検出などを実現できるため、非常に高度なカスタマイズが可能です。
主な機能
- 機械学習コアとプログラム可能なステート・マシンを内蔵
- AEC-Q100認定済み
- 広い動作温度範囲:-40℃~+105℃
- 内蔵の補正機能による優れた対温度安定性
- 高性能および低消費電力モードのマルチモード動作に対応
- 加速度センサの測定範囲:最大±16gまで選択可能
- ジャイロ・センサの測定範囲:±125dps~±4000dps
- I2C、MIPI I3CSM、およびSPIシリアル・インタフェース
- 6チャネルの同期出力により推測航法アルゴリズムの精度を向上
- プログラム可能なスマート割込み
- 内蔵の3KBのFIFOによるホスト・プロセッサの負荷軽減
- ECOPACK / RoHS / 「Green」準拠
アプリケーション例
関連情報
STEVAL-MKI212V1は、短期間でのシステム試作や、ユーザ独自のアプリケーション内で直接デバイスを評価するために効果的なソリューションです。ASM330LHHXピン配列を備えており、VDD電源ライン上で必要なデカップリング・キャパシタも実装済みのため、すぐに使用することができます。
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STのMEMSマザーボードSTEVAL-MKI109V3では、STのMEMSセンサの動作をすぐにモニタリングすることができるため、開発期間の短縮や性能の最大化が可能です。
STEVAL-MKI109V3は、高性能32bitマイクロコントローラ(マイコン)STM32F401VEと柔軟性の高いパワー・マネージメント機能を備えています。また、ソフトウェアで調整可能な電源回路を搭載しているため、センサの電源電圧を0V~3.6Vに設定し、必要な動作条件を複製することができます。
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