STM32L4+シリーズは、STM32L4の技術を拡張して、より高い性能(最大動作周波数120MHz)、より大容量の内蔵メモリ(最大2MBのFlashメモリと640KBのSRAM)、より充実したグラフィックスおよびコネクティビティ機能を備えつつ、クラス最高の超低消費電力特性を実現しました。
STM32L4+シリーズは、内部Flashメモリおよび640KBの内蔵SRAMからのコード実行時に150 DMIPS/409 CoreMarkの性能を実現し、より先進的なコンスーマ、医療用および産業用の低消費電力アプリケーションおよび機器を実現します。
STM32L4+は、消費電力と処理性能バランスを実現する動的電圧スケーリング、STOPモードでも使用可能な低消費電力ペリフェラル(LP UART、LPタイマ)、セーフティおよびセキュリティ機能、優れた数々のペリフェラルに加え、オペアンプ、コンパレータ、12bit D/Aコンバータや16bit A/Dコンバータ(ハードウェア・オーバーサンプリング対応)など、高度な低消費電力のアナログ・ペリフェラルを搭載しています。
また、STM32L4+シリーズは先進的なグラフィックス・レンダリング機能も内蔵され、最先端のグラフィック・ユーザ・インタフェース(GUI)を実現します。
ST独自の2Dハードウェア・グラフィック・アクセラレータであるChrom-ARTグラフィックHWアクセラレータ™は、グラフィックの反復演算を効率的に処理することでメインCPUの負担を軽減し、リアルタイム処理や高度なグラフィック演算を可能にします。
Chrom-ARTグラフィックHWアクセラレータ™は、大容量の内蔵SRAM、Chrom-GRC™ラウンド・ディスプレイ・メモリ・オプティマイザ、高スループットのOcto-SPIインタフェース、高度なTFTおよびMIPI-DSIコントローラと連動し、スマートフォンのようなGUIを超低消費電力のワンチップ・ソリューションで実現します。
STM32L4+シリーズには、STM32L4R5/S5、STM32L4R7/S7(TFTインタフェース搭載)、STM32L4R9/S9(MIPI-DSIおよびTFTインタフェース搭載)、STM32L4P5/Q5など、さまざまな製品ラインが用意されています。
また、STM32L4+は各種STM32シリーズとピン互換であるため、STM32マイコン間での移行を簡略化すると同時にエコシステム全体を活用することができます。
- 超低消費電力モード:20nA(バックアップ・レジスタ使用、リアルタイム・クロックなしの場合)(ウェイクアップ・ピン x 5)
- 超低消費電力モード + RTC:150nA(バックアップ・レジスタとRTC使用の場合)(ウェイクアップ・ピン x 5)
- 超低消費電力モード + 4KB RAM使用の場合:242nA
- 超低消費電力モード + 4KB RAM + RTC使用の場合:390nA
- RUNモード:最小41μA/MHz
- ウェイクアップ時間:5μs
注目ビデオ
Getting started with STM32L4+
- Order the 144-pin nucleo boards (NUCLEO-L4R5ZI, NUCLEO-L4R5ZI-P or NUCLEO-L4P5ZG) and the discovery kits (32L4R9IDISCOVERY or STM32L4P5G-DK) or the STM32L4R9I-EVAL evaluation kit for STM32L4+ MCUs.
- Download the STM32CubeL4 embedded software package containing the HAL, LL (Low-Layer) APIs, and middleware. Then install ST’s STM32CubeMX graphical software configuration tool that supports pinout configuration, code generation and a power-consumption calculator. Start with one of the many examples provided or build your own project from scratch.
- Watch the STM32L4+ Online Training
- Read the STM32L4+ blog article for further details.