SPC572Lは、STの高性能クラスの32bit車載用Power Architecture®マイクロコントローラです。単気筒または二気筒エンジン向け電子燃料噴射(EFI)などエントリー・ライン・パワートレイン(PWT)アプリケーション用に設計されています。
SPC572Lマイコンは、高性能なGTM(Generic Timer Module)タイマが内蔵されています。これはEFIエンジン・マネージメント・システムで使用され、エンジン排気量や消費性能に直接影響を与える正確な噴射および点火のタイミングを確保します。さらに、SPC572Lには、複数の信号変換機能(ノック検出、シリンダー内圧信号処理など)や、SENTおよびイーサネット・インタフェースなどを含む包括的ペリフェラル・セットなどの拡張機能が含まれています。
SPC572Lは、80MHzの周波数で動作するPowerPC e200z2コアが搭載され、1.5MBのFlashメモリが内蔵されています。2種類のパッケージで提供されます。eTQFP100(14 x 14mm)と、フットプリントの最適化要件があるエンジン制御ユニット(ECU)向けのピン間隔の狭いeTQFP80(10 x 10mm)です。
STのオートモーティブ・グレードSPC5マイコンには、SPC5-Studio開発環境、およびあらゆる種類のハードウェアやソフトウェア開発と評価ツールが含まれた完全な開発エコシステムのメリットが活かされています。スマート・セレクタの使用により、要件に最も適したマイコンを選択できます。
SPC572L-DISPディスカバリ評価ボードから評価を開始するか、SPC572LベースのEFIリファレンス設計からエンジン設計を始めてください。
すべての車載用マイコンは、継続的な安定供給を保証するSTの長期供給保証プログラムの対象となっています。