トランシーバは、双方向通信を可能にする集積回路です。STは、信頼性の高いデータ伝送を保証し、複数のプロトコルをサポートし、車載、産業、およびネットワーク・アプリケーションの厳しい要件を満たす、業界をリードするトランシーバを提供しています。
車載システムでは、STトランシーバは堅牢な車載ネットワーク(CAN、LIN、車載イーサネット)を実現し、高い性能と信頼性、および内蔵保護機能でパワートレイン制御、ADAS、インフォテインメントを支えます。STの車載用ソリューションは、拡張性、柔軟性、耐久性に優れた通信を提供し、イノベーションと安全性を促進します。
アプリケーション
製品タイプ
PSI5トランシーバ
L9663は、PSI5プロトコル・バージョン1.3および2.1に準拠した、独立して設定可能な2チャネルPSI5トランシーバです。車載センサ通信用PSI5(ペリフェラル・センサ・インタフェース)トランシーバは、データ送信と電力伝送を組み合わせた2線式インタフェースを介したポイント・ツー・ポイント通信またはバス通信を実現します。
メリット
- ICでのデコーディングとエラー管理、センサの自動初期化、ペイロードサイズが可変である複数のタイムスロットのサポート → マイコンの負荷低減と柔軟なセンサ処理
- 32bit高速SPI(最大10MHz)またはダイレクトPSI5インタフェース、およびFLLモジュールによる外部クロックの入力 → 高速、低遅延、かつ正確なデータ取得
- プレ・レギュレーション用の内蔵チャージ・ポンプ段 → 外部FETのみによる安定したECU側PSI5バス電源
- 出力スロープ制御 → 低EMI
- VS = -24Vまでの逆電源保護 → バッテリの逆接続防止
- 広い電源電圧範囲 → バッテリ電圧の大きな変動に対する堅牢性
- -5V~36Vの短絡保護 → CANバスの高い堅牢性
- 選択可能なボーレート:250kbpsまたは1Mbps → 高速かつ柔軟なバス通信
- 信号のスロープ制御 → RFIおよびEMIの低減
- ドミナント・タイムアウト → フェイルセーフ・メカニズム