コンピューティング能力の向上に伴う、次世代データ・センターの電源 / 冷却ソリューションに対するニーズの高まり

AIによるワークロードは、データ・センター・インフラに非常に大きな負荷をかけています。エネルギー消費が急増する中、データ・センター事業者は、高密度のAIサーバ・クラスタによって発生する過剰な熱を除去しながら、電力をグリッドからチップに効率的に分配する必要があります。電力変換および冷却技術のイノベーションはミッション・クリティカルです。Flex社は、AI時代におけるデータ・センターの電力、熱、スケーリングの課題を解決する革新的な電源 / 冷却製品、高度な製造能力、およびサービスを提供しています。また、STと協力し、効率と信頼性の高い重要な組み込みパワー・ソリューションと冷却ソリューションの向上を通じて、データ・センターのイノベーションを促進しています。

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課題

  • データ・センター事業者が電力、熱、スケーリングという3つの重要な課題に対応する次世代電力 / 冷却ソリューションの提供
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ソリューション

  • ロードマップの共有に加え、Flex社とSTの長期にわたる協力
  • 先端半導体材料および技術を利用して、高いコンピューティング能力が求められる環境で電力供給とエネルギー効率の向上を実現する革新的なST製品
  • 広範な冷却要件に対応するST独自の幅広いポートフォリオ:冷却液分配ユニットおよび冷却プレート液漏れ検出用のマイコン、圧力 / 温度センサ、アナログ & パワーIC
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効果

  • グリッドからチップまで、データ・センター全体に対応する電源製品、先進的な冷却ソリューション、およびサービスのエンド・ツー・エンドのポートフォリオ提供というFlex社の目標をサポート
  • 電源およびコンピューティング・ソリューションと冷却技術の包括的なポートフォリオにより、AIデータ・センターの性能とグローバルな拡張性を強化

STとの30年にわたる協力は、当社が電力、熱、スケーリングというAIデータ・センターの最大の課題に正面から取り組む力となっています。

Mattias Jansson氏, Flex社 シニア・バイスプレジデント兼組み込みパワー担当ジェネラル・マネージャー

ラックの電源を拡張し、熱を効率的に放散  

電力は、コンピューティングの高速化に対する絶え間ない需要を支えています。AIワークロードの急増に伴い、ラックの電力要件が急激に増大し、1MW超のラックも視野に入る中、グリッドは限界に達しつつあり、技術革新が求められています。Flex社の重要な組み込みパワー製品ポートフォリオは、AIおよびハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)ワークロードの厳しい要求を満たすように設計されています。この電力エコシステムの中心となるのが、連続電力、ピーク電力共に最大98%の効率で供給できるように設計されたSTの専用パワー半導体です。
 

しかし、電力供給は課題の半分にすぎません。100kWラック1台で、フル稼働状態の家庭用電気炉34台に相当する熱が発生します。これに対処するために、Flex社は最先端の冷却技術と電源ソリューションを組み合わせることで、コンピューティング・サーバがスムーズかつ高い信頼性で動作するようにしています。

AIインフラにイノベーションが不可欠な理由

数十年にわたる電力効率化の追求は、目覚ましいテクノロジーの進化をもたらしてきました。従来のシリコン・ベースの半導体は、高い信頼性と優れたコスト効率を提供する現代のパワー・エレクトロニクスの基礎を築きました。しかし、高効率化、スイッチングの高速化、熱弾性の向上に対する要求が高まるにつれて、SiC(炭化ケイ素)GaN(窒化ガリウム)のようなワイド・バンドギャップ半導体がゲームチェンジャーとして登場しました。SiCは高電圧・高温環境における性能に優れ、エネルギー損失を低減します。一方、GaNは超高速スイッチングを実現します。SiC技術とGaN技術の先駆者であるSTは、Flex社などのパートナーが最先端のイノベーションにアクセスし、チップの安定供給を確保できるように、早くから製造拠点をアップグレードしました。

STとの緊密な協力により、イノベーションを実現し、ブレークスルーが促進され、常に競合の一歩先を行くことができます。

Mattias Jansson氏, Flex社 シニア・バイスプレジデント兼組み込みパワー担当ジェネラル・マネージャー

データ・センターとセキュリティの課題

システムの完全性を維持し、ハッキングを防止するには、電源システムの保護と堅牢な認証メカニズムの実装が不可欠です。Flex社は、高性能のSTM32マイコン / マイクロプロセッサのトラステッド・ゾーンを活用しています。このトラステッド・ゾーンは、パワー・デバイスのモニタと認証を継続的に行うことで、強固なゲートキーパーとして機能します。Flex社は、高性能のSTM32マイコン / マイクロプロセッサのトラステッド・ゾーンを活用してデータ・フローのモニタと認証を行うことで、処理操作全体にわたって最高レベルのデータ完全性と保護を確保しています。セキュリティをさらに一歩進めて不正アクセス対策を強化するために、STSAFEポートフォリオを利用して電源ラック内の電源コンポーネントを認証しているほか、TPM(Trusted Platform Module)を利用してコンピューティングITラックを保護しています。  

 

AIが進化し続ける中、Flex社とSTの協力は、AIデータ・センターがレジリエンスと持続可能性を維持し、次の技術的ブレークスルーをいつでも推進できるようにしています。

Flex社について

Flex社(登記番号:199002645H)は、幅広い顧客から製造パートナーとして選ばれ、世界の人々の暮らしを向上させる製品の設計・開発・管理をサポートしています。世界30カ国に拠点を構え、高度な製造 / サプライ・チェーン・ソリューション、革新的な製品とテクノロジー、構想からスケーリングまで顧客をサポートするライフサイクル・サービスを提供しています。AI時代に迎え、最先端の電力 / 冷却技術とスケーラブルなITインフラ・ソリューションを通じて電力、熱、スケーリングの課題を解決することで、顧客のデータ・センター導入を促進しています。