STM32 D-Power開発エコシステム

STM32 D-Power開発エコシステム

概要
製品
エコシステム
関連情報
パートナーシップ
 

STM32 D-Power開発エコシステムは、デジタル制御SMPS、照明機器、溶接器、太陽光発電向けインバータ、ワイヤレス・チャージャといったデジタル電源アプリケーションの開発加速に向け、ハードウェアやソフトウェア・ツール、組込みソフトウェア、トレーニング、ドキュメントなど、包括的なリソースを提供しています。

nfc tag reader video

ST's virtual APEC 2020 booth about Digital Power (06:59)

 

STM32 D-Power対応製品

STM32 D-Powerは、汎用32bitマイクロコントローラ(マイコン)STM32ファミリの複数の製品ラインに対応しているため、エントリ・レベルから高性能製品まで、性能面で高い拡張性と柔軟性を提供します。


STM32 D-Powerには、最大184psの分解能を備えた強力かつ柔軟性の高いパルス幅変調(PWM)ジェネレータ、高分解能タイマ(HRTimer)を搭載したSTM32F3STM32G4、およびSTM32H7マイコンが対応しています。アナログ・コンポーネントを内蔵した製品は、それぞれSTM32F334STM32G474、およびSTM32H743です。

STM32 Digital Power product lines

内蔵のHRTimerは高分解能で、波形ビルダとイベント・ハンドラを備えています。

高分解能

  • 184ps(STM32G474)または217ps(STM32F334)
    • 交差接続または個別に動作するユニットで構成された最大12チャネルのタイマ
    • 電圧、温度、製造上の偏差によらず、すべてのチャネルで常に高い分解能を実現

波形ビルダおよびイベント・ハンドラ

  • ソフトウェアの使用を最小限に抑えた高度なPWM波形生成
    • ハードウェア・バーストモード・コントローラ、自動遅延モード、外部イベント・ウィンドウ処理、遅延および再有効化バランス・アイドル、スロープ補償、バレー・スキップ、保護スキームといったスマートな機能
    • タイマごとに1つのDMAチャネル
    • 1つのパラメータを変更するだけで複数のイベントを変更可能(タイマ連鎖)
  • 複雑なイベント管理
    • 12個または10個の外部イベント入力と最大6つのフォルト入力
  • 多数の相互接続

STM32 Digital Power product portfolio
 

進化を続けるSTM32 D-Power開発エコシステム

STM32 D-Power開発エコシステムは、デジタル電源分野の初心者から専門的な開発者まで、幅広いニーズに対応できるよう構築されています。

STM32 Digital Power ecosystem

ステップ1 - 初心者向けデジタル電源

デジタル電源の基礎を解説したビデオ

2020年9月15日および10月27日に開催されたSTの最新ウェビナー

ステップ2 - デジタル電源開発用ディスカバリ・キット

ステップ3 - プロジェクトを次のレベルに引き上げるハンズオン・ワークショップ

Logo STM32 and Biricha

STM32を使用したデジタル電源 & PFC設計ワークショップ

STは、Biricha社と協力し、STM32開発エコシステムをベースにしたデジタル電源アプリケーションの設計に関する専門的なトレーニングを提供しています。


  • 2021年9月14日(火) ~ 9月17日(金)

    Green Park Conference Center Reading, Berkshire, UK


  • 2021年11月23日(火) ~ 11月26日(金)

    Munich, DE


  • 2022年2月8日(火) ~ 2月11日(金)

    Schaumburg, IL, USA

STM32開発エコシステムをベースにしたデジタル電源やデジタルPFC設計に関する4日間の実践的なワークショップです。最新の業界ニーズに対応する、電圧および電流モードでのDC-DCコンバータおよびデジタルPFCアプリケーション向けの、安定したデジタル電源の設計、コーディング、実装、およびテスト方法を解説します。

ステップ4 – PSU & PFCソフトウェア開発キット

電源ユニット(PSU)およびPFCに対応した、PCソフトウェア・ツールと組込みサンプル・ソフトウェア一式をご利用いただけます。

STのパートナー企業であるBiricha社は、STM32Cube開発エコシステムと互換性のある2つの使いやすいソフトウェア・ツールを開発しました。これにより、すべてのデジタル閉ループ係数を計算し、トポロジを一致させてPSUとPFCの設計を迅速に安定化させることができます。

ST-WDSソフトウェアを用いたワークフロー

PSU and PFC software development kits workflow

STM32と互換性のある追加の組込みサンプル・ソフトウェアは、まもなく提供開始予定です。

ステップ2で説明した、B-G474E-DPOW1ディスカバリ・キットで動作する組込みサンプル・ソフトウェア(降圧 / 電流モードおよび降圧 / 電圧モード)はこちら

ステップ5 - 専用開発ボード

STのターンキー開発ボード、リファレンス設計、およびソフトウェア・ソリューションは、PSUおよびPFCアプリケーション向けのさまざまなトポロジにおいて、STM32 D-Powerデバイスの性能を提供します。

組込みサンプル・ソフトウェアは、「標準のPIDモデル」を実装しているので、これらのトポロジですぐに使用できます。また、安定性と性能を向上させるため、Biricha社のPCソフトウェア・ツールでサポートされるモデルとマッチするように近日アップデートされる予定です。